49歳女優、異例の「なりたい顔ランキング」2位

CMサイトが企画編集するランキングサイト「ランキングー!」が、全年代の女性2958人を調査した「全世代の女性が選ぶ『今、なりたい顔』ランキング」を発表。女優の内田有紀がアラフィフでありながら2位に入り、視聴者からの支持や好感度の高さが改めて浮き彫りになった。なぜ内田の人気はここまで高まっているのか、業界事情に詳しい芸能記者が解説する。
同ランキングでは、1位がママタレとしても注目されている北川景子、2位が内田有紀、3位が浜辺美波、4位が綾瀬はるか、5位が吉瀬美智子となった。以下、石田ゆり子、新垣結衣、今田美桜らがトップ10入りしている。
この手のランキングのトップ常連である北川の1位は誰もが納得するところだが、驚くべきは現在49歳の内田がかなり年下の浜辺や綾瀬らを押さえ、大健闘の2位になったことだ。
近年、内田は「ルックスが昔とまったく変わらない」「むしろ若返っている」などと話題になり、それに伴って大人世代の「女性たちのあこがれ」という存在に。女優業やCMでも活躍が目覚ましく、同世代だけでなく若者層からの好感度も高まっているといわれていたが、想像以上に女性たちから支持されているようだ。
内田有紀が支持される理由
内田に対する支持の高まりについて、業界事情に詳しい芸能記者はこう分析する。
「今年11月で50歳になるとは思えないほど若々しさを保っている内田。若いころは美容に無頓着だったというが、30代になってから食事の管理やスキンケアに目覚めた。そうした“美”への探求心を女性誌などで積極的に発信した上で、自ら美貌を保ち続けることで説得力を生み出し、同性からの人気を獲得した。
女優としても、育休からの職場復帰後に仕事と育児の両立に悩む母を演じたTBS系『わたし、定時で帰ります。』、シングルマザーで一人娘を育てているスゴ腕の麻酔科医を演じたテレビ朝日系『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』シリーズ、元夫からDVを受けて男性恐怖症となり同性愛者であることに気づくシングルマザー役を務めた日本テレビ系『偽装の夫婦』など、同性からの共感性の高いキャラクターを演じることが多い。最近はバイプレイヤーとしていぶし銀の演技を見せる一方、どこか身近に感じられる親しみやすさもあり、それが支持の高さにつながっているのだろう」
また、プライベートの経験も人気に影響していると前出の記者は指摘する。
「内田は2002年に一時引退し、フジテレビ系『北の国から 2002遺言』で共演した吉岡秀隆と結婚。専業主婦となったが、わずか3年で離婚した。温厚なイメージがある吉岡だが、実は亭主関白で、妻は仕事をせずに家を守るべきという古い考え方だったという。若いころから芸能界で活躍していた内田はそれに耐えられず、その結果として離婚に至ったといわれている。そうした経験によって、内田の仕事に対するスタンスが変化し、いまは自由に芸能活動ができる喜びを謳歌しているように見える。仕事を楽しんでいる姿勢が視聴者に伝わり、好感度の高まりに拍車をかけているのではないか。
また離婚後、TBS系ドラマ『ビッグウイング』で共演した柏原崇と交際を始めたことも内田にとって大きなプラスとなっている。柏原も2004年に女優の畑野ひろ子と結婚したが、2006年に離婚している。柏原との結婚に畑野の所属事務所が難色を示していたといわれ、その影響か実質的に柏原は国内での俳優活動が困難となり、一時は中国に活路を見出していたという経験がある。同じような境遇を経て付き合った二人だからこそ、分かり合える部分も多かったのでは。現在、柏原は俳優業を引退し、内田のマネージャーに転身してサポートに徹している。身近に理解のあるパートナーがいる環境の良さも、内田の再ブレイクに一役買っているのは間違いない」
女優としても演技力に磨き
単に「若見え」だから支持されているわけではなく、これまでの人生経験やパートナーの助けなどもあっての「アラフィフでの再ブレイク」となったようだ。人気が高まり続けている内田の女優としての評価や今後について、前出の記者はこう語る。
「若いころはボーイッシュなイメージに縛られてしまい、役柄の幅が狭かったことでフラストレーションが溜まっていたという内田。数多くのドラマに出演し、ときには主演も務めるなど、順調にキャリアを重ねていたにもかかわらず、2000年に『演技の勉強を基礎からやり直したい』として『★☆北区つかこうへい劇団』に8期生として入団したほどの役者魂の持ち主。10代のころから五社英雄監督の作品を愛していたという内田だけに、大人の女優になりたいという気持ちが大きかったのだろう。それが若いころは気負いになっていたところもあったが、人生経験を重ねたことで、より柔軟に演技に取り組むようになった印象が強い。
内田が自身のターニングポイントになったドラマ作品として挙げているのが、どちらも2012年に1作目が始まった『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』と『最後から二番目の恋』(フジテレビ系)。タイプの違う作品だが、内田は堅実な演技で主役を盛り立てる名バイプレイヤーぶりを発揮。『ドクターX』は長寿シリーズとなり、『最後から二番目の恋』は今年4月から第3期となる『続・続・最後から二番目の恋』の放送が決まっている。内田は昨年出演したNHKドラマ『燕は戻ってこない』で東京ドラマアウォード2024の助演女優賞を受賞するなど、ますます演技力に磨きがかかっており、バイプレイヤーとしての活躍はもちろん、人気が高まっているタイミングで新たな主演作も期待したい」
サイゾーオンラインが報じた。
編集者:いまトピ編集部