ストーリーが微妙『ドラマ』脱落者が続出も「二世俳優」ひときわ目立つ怪演

人気俳優の赤楚衛ニが主演を務めるドラマ「相続探偵」(日本テレビ系)が、もう一つ波に乗れないまま3月29日の最終回を迎えそうだ。同ドラマは、人気脚本家でもある西荻弓絵氏原作の同名漫画が原作で、脚本も西荻氏が務めている。
赤楚演じる主人公・“ハイエナ”こと灰江七生は元弁護士で、現在は遺産相続専門の探偵という設定。遺産相続にまつわるトラブルを灰江が次々と解決していくのだが、ストーリーが微妙だと脱落者が続出。視聴率も、1月25日放送の初回こそ平均世帯視聴率が8.0%とまずまずだが、その後は5~6%台で。TVerのお気に入り登録も40万人ほど。X上では「何ドラマなのか…何がしたいのかわからない」「主役の探偵が好きになれないしシナリオも勿体ぶりすぎてイライラする」「ドラマ全体に漂う微妙な寒さ」と酷評も目立つ。他局の編成担当者が言う。
「原作漫画の主人公は、飄々とした性格のキャラ設定で魅力的。ただ、そもそもはじめからドラマ化に適さない漫画的なキャラだったのかもしれません。それだけに演技派の赤楚さんがどれだけ丁寧に演じても、寒い感じの演技になってしまった印象。脚本も漫画ではしっかり描かれている部分などが、あっさり終わってしまい視聴者の中には消化不良を起こす人が少なくなかった。ドラマ化自体が難しい作品だったと言えそうです」
そんな中でも、ひときわ目立つ怪演を見せて、注目されている俳優が三浦貴大だ。三浦といえば、父は三浦友和、母は山口百恵という二世俳優。自身も今や演技派俳優として知られ、多くの映画やドラマで名バイプレイヤーとして活躍中だ。「相続探偵」では、主人公・灰江と敵対している週刊誌のフリーライターで、通称“ハゲタカ”と呼ばれる、羽毛田香役。汚い手法でもスクープを狙う記者という設定だが、その役になり切った演技でSNSでも高評価を獲得することになった。
「三浦にしては珍しくヒールっぽい役で、がさつな雰囲気、関西弁でまくし立てるキャラ作りがしっかりとできていますね。しかも、劇中一番の嫌われ者キャラだったのに、最終的には主人公の灰江と手を組むこととなり、クライマックスに向けて盛り上がりを見せ、ドラマが俄然、おもしろくなった。第8話では、ハゲタカは病気で余命宣告されるのですが、ジャーナリストとしての矜持を取り戻す場面を感動的に演じきった。名バイプレイヤーと呼ばれる力を見せて、三浦さんの評価が上がっています」(民放関係者)
今後はさらに仕事が増えていきそうだとアサジョは報じている。
編集者:いまトピ編集部