『日曜劇場』視聴率は14.2%も「リアリティがなさすぎ」「ありえないような演出」

阿部寛が主演を務める日曜劇場『キャスター』(TBS系)が、初回から高視聴率を叩き出した。しかし作中のトンデモ演出に局内からも疑問の声があがっているようだ。
4月13日に放送された『キャスター』第1話の平均世帯視聴率は14.2%、個人8.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、前クール『御上先生』の初回視聴率を超える数字となり、大ヒットの予感を漂わせているとのこと。
『キャスター』は、テレビ局の報道番組を舞台として型破りなキャスター・進藤壮一(阿部)が社会の闇を暴いていく作品。永野芽郁やなにわ男子・道枝駿佑もレギュラー出演しているが、なぜここまで人気が高まったのか?
「日曜劇場でおなじみの阿部さん主演ということで、当初から注目度が高かった。また、日本テレビ系の裏番組が、シニア層に人気だった『行列のできる相談所』から、若い視聴者向けの『Golden SixTONES』に変わったのも大きいでしょう。テレビをリアルタイム視聴するシニア層が日曜劇場に移動して、結果として視聴率を底上げする形になった」 (他局の編成担当者)
幸先の良いスタートを切った『キャスター』だが、一部テレビ関係者の間で勢いがこのまま続くのかと疑問の声が広がっているようで、民放関係者は
「『キャスター』は、民放テレビ局の報道番組『ニュースゲート』新キャスターに、進藤が就任するところからはじまる。進藤は、独自のルールで取材や調査を行い、番組内で政治家や有名人の暴露を行っていく。
初回放送では内閣官房長官の不正を暴く内容でしたが、不法侵入や許可のない撮影などをバンバン行うなど、あまりにリアリティがなさすぎる。このまま話題性ばかりを狙ってストーリーを作りすぎると、内容が破綻して、おもしろみが無くなりそうです」
と語る。
たしかに、第1話で進藤や周囲のスタッフは、病院内に無断で侵入してスクープを獲得する描写もあり、素人目にも、ありえないような演出が多く、ご都合主義的な場面が多く見られたという。
『キャスター』の演出については、他局からも失笑の声もあがっているようで、同関係者は
「最近のテレビ報道が生ぬるいというのがドラマの大前提ですが、どんな形でもスクープを取ればOKというのは、そもそも報道ではない。進藤のやり方だと、不法侵入や名誉毀損などで訴えられて番組が終了します。
TBS報道部の人たちも、さすがに無理があると呆れ顔のスタッフも一部いるという話だ。リアリティが無さすぎるとストーリーもおもしろくなくなりそうで、最終回までテンションが持つのか疑問です」
とも話していると「週刊実話WEB」が報じている。
編集者:いまトピ編集部