『10月期ドラマ』TVer登録者112万人超え「早くも明暗はクッキリ」

大泉洋主演の連続ドラマ「ちょっとだけエスパー」(テレビ朝日系)の初回が10月21日に放送され、視聴率は8.5%(世帯平均・関東地区、以下同)だった。
宮﨑あおいが2012年の「ゴーイング マイ ホーム」(フジテレビ系)以来、13年ぶりに民放連ドラに出演することで話題になった同作は、他にも岡田将生、北村匠海といった主演級俳優が名を連ねており、
「視聴率的にはまずまずのスタートと言えそう」(テレビ局関係者)
火曜夜はNHKの「シバのおきて~われら犬バカ編集部~」も含め、ゴールデン・プライム帯の連ドラが4本という激戦。その中でこの視聴率は健闘した、ということか。
これで10月期の連ドラが出揃ったが、早くも明暗はクッキリと分かれている。視聴率が10%を超えたのは3作品。競馬の世界を舞台にした日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」(TBS系)と、2本のシリーズもの刑事ドラマ「相棒 Season24」「緊急取調室 5th SEASON」(いずれもテレビ朝日系)だ。
一方で、同じ刑事ドラマでも苦戦しているのが、月9枠の「絶対零度~情報犯罪緊急捜査~」(フジテレビ系)だ。これまたシリーズ作で、2011年のSeason1と2012年のSeason2は上戸彩が、2018年のSeason3と2020年のSeason4は沢村一樹が主演だった。平均視聴率は全て10%超え。今回の主演・沢口靖子は実に35年ぶりのフジテレビ連ドラ出演。月9も初だ。
「長年、『科捜研の女』(テレビ朝日系)シリーズに主演していた沢口が、テレビ朝日からフジテレビに『移籍』したと大きな話題になりましたが、10月6日の初回視聴率は6.5%、2話と3話が5.5%と伸び悩んでいます。10月13日に始まったフジテレビの『終幕のロンド―もう二度と、会えないあなたに―』にも視聴率で敗れるなど、苦戦しています」(前出・テレビ局関係者)
そして前評判ほど視聴率が伸びていない作品がもうひとつ。三谷幸喜の脚本による「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」(フジテレビ系)だ。菅田将暉、二階堂ふみ、神木隆之介、浜辺美波と主演級が揃ったが、視聴率は10月1日の初回が5.4%、10月15日の第3話は4.0%と、大ピンチなのである。
意外な好評価なのは、夏帆と竹内涼真がダブル主演する火曜ドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」(TBS系)だ。竹内演じる「モラハラ系ダメ男」がピタリとハマッた上、自身の間違いを認めて改善しようと努力する姿が、視聴者の共感を誘っているのだ。視聴率は初回から6.3%⇒7.0%⇒6.8%と健闘。TVer登録人数は10月22日時点で112万人を超えている。
もう一本、健闘作品を挙げるなら、水曜22時の「ESCAPE それは誘拐のはずだった」(日本テレビ系)か。この作品を推すテレビウォッチャーが言う。
「『もしもこの世が~』と同時間帯ですが、TVer登録人数は57.5万人の『もしも』を大きく上回る70.2万人です」
桜田ひよりと佐野勇斗がダブル主演する同作は、タイトルにあるとおり、単純な誘拐モノではない。第2話では八神結以(桜田)が頼って身を寄せる城之内晶(原沙知絵)の、幼い息子に対するネグレクト疑惑が浮上し、林田大介(佐野)とともに、危険を顧みず息子を連れ出す事態に。今後が予測できない展開が、視聴者を引きつけている。
10月期連ドラはまだ3分の1を過ぎたところ。今後の浮き沈みをチェックしたい。とアサ芸プラスは報じた。
編集者:いまトピ編集部