「水の飲み過ぎは体に悪い」自分に必要な水分量の見極め方とは

季節は春ながら、最高気温が25度以上の夏日を記録する日も増え、早くも夏の足音が近づいてきた。外を歩けば水筒に手にする人を多く見かけるように。では、人間は水を1日にどれくらい飲めばよいのだろうか。よく「2リットル飲め」とも言われるが…。
「“1日2リットル飲むべき”という意見と“過剰な水分摂取は控えるべき”という意見の両方を聞きます。先生の見解はどちらですか?」
視聴者からの質問に自身のYouTubeチャンネル「精神科医・樺沢紫苑の樺チャンネル」で回答するのは、精神科医の樺沢紫苑(かばさわしおん)氏だ(4月14日付)。樺沢医師が言う。
「結論から言いますと、体重が40キロの人も80キロの人もいるわけだし、一概に2リットル飲んでくださいというのはおかしな話です。汗をかきやすい人とそうでない人がいるわけだし、もしくは夏場は汗も冬に比べて相当に流れるので時期によっても違ってくる。自分に必要な水分量を摂ることが大切かと思います」
「自分に必要な水分量」とは?
「1日何リットルと決めるのではなく、小水の色で水分量を見分けるということをお勧めしていますね。ちょっとだけ黄色みがかかったくらいの色が、ちょうどいい色。それよりも黄色みが強くオレンジっぽい色の場合、やや脱水気味であるということですね。透明に近い色だと水分の摂りすぎということになります。あまりにも水分量を摂りすぎると腎臓に負荷かかかります。低ナトリウム血症といって血液が薄くなって、倒れたり、具合が悪くなるということが起こるんです」
水分は摂れば摂るほどいいというイメージがあったが、過剰摂取も体によくないということだ。健康志向が高まり、飲料水に注目が集まる昨今、樺沢医師のアドバイスは水に流さず気に留めておきたい。とアサジョは報じた。
編集者:いまトピ編集部