2025/5/2 15:01

『上野動物園』パンダレンタル料は「1億3500万円」か

パンダAmazon

先日、飼育しているパンダ4頭の中国への返還を発表した和歌山県白浜町のアドベンチャーワールド。

同園では1988年に3カ月の期間限定でパンダを展示したこともあったが、常設展示が始まったのは、中国の成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地との共同プロジェクトが始まった94年のことだという。現在飼育中のラウヒン(24歳)、ユイヒン(8歳)、サイヒン(6歳)、フウヒン(4歳)は全てメスで、いずれもアドベンチャーワールドで誕生しているが、それでも返還しなければならないのは、あくまで所有権は中国側にあるためだとのこと。

帰国は6月末ごろの予定で、これにより国内のパンダは上野動物園の2頭のみになるが、そもそもパンダは中国の固有種のため、すべて同国からの貸し出しだという。中国と日本以外で飼育されている動物は、世界でも20施設ほどのようだ。

どの動物園も高額なレンタル料を支払っており、上野動物園の2頭のパンダは年間95万ドル(約1億3500万円)とも言われているといい、エサ代をはじめとするレンタル料以外の飼育にかかる費用は、すべて受け入れ側の施設の負担。

ちなみに元動物園の獣医という経歴を持つ北澤功氏の著書「妄想お金ガイド パンダを飼ったらいくらかかる?」(日経ナショナルジオグラフィック)によると、レンタル料を除いたエサ代や医療費、水道光熱費などの1カ月あたりの飼育費用は約50万円。同書の金額は、一般家庭で飼った場合の“空想上の概算”のため、動物園での飼育費用はさらに高額になるのは間違いないが、日本だとパンダは数ある動物の中でも集客効果はもっとも高く、動物園にとっては飼育コスト以上の経済効果をもたらしてくれるといい、高いレンタル料を払ってもそれに見合うだけでの恩恵は得られるようだと「アサ芸ビズ」が報じている。

和歌山・アドベンチャーワールドのパンダ返還決定|中国との関係と飼育コストを解説  |  Asagei Biz-アサ芸ビズ和歌山・アドベンチャーワールドのパンダ返還決定|中国との関係と飼育コストを解説 | Asagei Biz-アサ芸ビズ

編集者:いまトピ編集部