2025/5/9 14:06
『高校野球の風物詩』ついに存続の危機

タイブレーク制、低反発の新金属バット、朝夕の2部制、投手の2段モーション解禁、投球制限…。「夏の甲子園大会」の光景がまた一つ変わろうとしているようだ。
4月18日、日本高野連が運営委員会を開き、今夏の甲子園大会(8月5日開幕)から「試合前のシートノック時間」を変更することを決めたという。
これまでは対戦する両校に7分間ずつが与えられていたが、5分間に短縮となり、シートノック自体を行うかどうかも、各チームが選べることにしたとのこと。
「暑さ対策のためです。試合前に選手たちがバテてしまったら、元も子もありません」(野球担当記者)
球児を守るための対策なのは分かるが、甲子園大会の試合前ノックは“観客を引きつけるショー”でもあるといい。スポーツライターの飯山満氏は
「鍛え抜かれた球児たちの軽快でスピーディーな捕球と送球は、お金を払ってでも見る価値があります。控え選手にとっても、甲子園のグラウンドで練習できる唯一の機会にもなっていました」
と語る。
また、開会式も史上初めて夕方4時のスタートに変更。初日第1試合の開始時間は午後5時半となるという。
「高野連は暑さ対策に頭を抱えています。ナイトゲームを増やすか、2回戦からどこかのドーム球場にいったん会場を移して、準々決勝あたりからまた甲子園に戻ってくるとか、大会運営を根本的に見直さなければならないかも。それも『夏の風物詩』を壊すことになりますが…」(同)
夏の甲子園大会は、存続の危機に晒されていると「週刊実話WEB」が報じている。
編集者:いまトピ編集部