マイナポータルで不満が続出「2週間経っても音沙汰なし」

《マイナポータルでパスポート申請したのに、2週間経っても音沙汰なし》というXへのポストが話題になっている。
オンライン申請が全体の約8割を占める現在、従来の窓口申請よりも手軽なはずのマイナポータル経由でも、想定以上に時間がかかっているようだ。この経験談をきっかけに、《今からパスポートセンターの窓口で再申請したほうが早いのでは》といった声が相次いで寄せられている。
マイナポータル申請の大きな利点は、自宅にいながら24時間手続きができ、書類の持参忘れや受付窓口の待ち時間を回避できる点だろう。入力フォームにはガイド機能があり、不備のチェックもしやすく、ICチップ搭載の新パスポートを希望する場合も、顔写真のアップロードだけで完了するなど、利便性は高い。
一方で、ユーザーが最も戸惑うのはステータス表示の乏しさだ。マイナポータルでは「処理中」「要訂正」「処理済」の3種類しかステータスがないため、「どこまで進んでいるのか」がよくわからないのである。申請受理まではメール通知が届くものの、その後の「作成完了」や「交付待ち」といった段階については通知されず、ずっと「処理中」のまま。結果的に、別サイトの作成状況照会サービスを使って自力で進捗を調べる必要がある。
実際には、行政側で「書面準備」「印刷・製本」「交付待ち」「発送済み」など複数のプロセスが動いているにもかかわらず、マイナポータル上には反映されない。そのため、《もう作成完了しているはずなのに表示が変わらない》《交付日を見誤って窓口へ行ったらまだ届いていなかった》という声が散見される。
ただ、メールアドレスを登録しておけば、「パスポート申請についての新しい連絡が届いています」という形で進捗に応じた案内メールが届くのだが、これを知らずに登録しないまま放置してしまうケースも多いようだ。
マイナポータルでのオンライン申請は、手軽さや入力サポートの面で優れているが、ステータス管理の不十分さがネックとなっている。中間段階の細かなステータス表示機能の拡張と、メール通知の周知が図られれば、利便性はさらに高まるだろう。今後の改善に期待したいと、Asagei Biz-アサ芸ビズは報じた。
編集者:いまトピ編集部