2025/6/17 14:40

上原浩治、オファーがない

上原浩治

「ユニフォーム、着ないの?」

元中日監督・与田剛氏の率直な問いかけに、野球評論家の上原浩治氏は、

「オファーがないです」

とはっきりと答えたという。

これは先ごろ公開されたYouTubeチャンネル「上原浩治の雑談魂」でのひと幕だといい、話題はそのまま、近年の野球現場における「指導者の役割」へと展開していったという。

「今は機械化がすごく進んでいて、教えることがない。教える意味がない」

データとAIによる分析が主導となったプロ野球の現状に、上原氏は一定の距離を置く姿勢を見せたといい、さらにメジャーリーグ時代の体験として、指導者と選手の関係にアメリカ特有の「リスク」があることにも言及。

「メジャーでは、こちらから言わないと教えてくれない。調子を崩して選手が訴えてきたら嫌だから」

これはメジャーリーグの現場に根付く、慎重な指導文化を象徴する発言だという。コーチやトレーナーの指導行為が選手の故障やパフォーマンス低下につながった場合、法的責任を問われる可能性があるとして、現場では指導において「必要以上に干渉しない」といった配慮が常識となっているようだ。上原氏の発言には、そんな現場の空気感が色濃くにじんでいたとのこと。

とはいえ、上原氏が現場復帰を完全に否定しているわけではないようで、2020年には一部メディアが「巨人からのオファーがあれば、上原氏がコーチとして復帰する可能性がある」と報じており、本人もテレビ番組に出演時、

「今の生活スタイルでは難しい」

と前置きした上で、

「オファーがあれば、考える」

とコメント。

ここで思い出されるのは、巨人・長嶋茂雄終身名誉監督が急死した際の、松井秀喜氏の言葉だ。いわく「生前に約束した、果たすべきことがある」。

これが巨人監督就任への可能性をにおわせるもの、あるいは打撃コーチ就任の意向だ、との指摘を生んだが、仮に松井氏が将来的に巨人の指揮を執ることになれば、松井氏が信頼を置く上原氏に投手コーチなどのポストを打診する流れは、決して不自然ではないといい、松井氏の動向や球団の体制が変化すれば、上原氏が再びユニフォームに袖を通す可能性は十分にあろうと「アサ芸プラス」が報じている。

「オファーがない」上原浩治のコーチ就任を左右する「松井秀喜の動向」 | アサ芸プラス「オファーがない」上原浩治のコーチ就任を左右する「松井秀喜の動向」 | アサ芸プラス

編集者:いまトピ編集部