2025/6/23 15:31
『トヨタ』提供を「打ち切る意向」示す...敵に回した

6月9日付で日本相撲協会を退職した元横綱の白鵬翔氏。親方を務めていた宮城野部屋の弟子の暴力事件を巡り監督責任を問われ部屋は閉鎖となり、役職はいちばん下の平年寄に2階級降格。相撲ファンからは「処分が重すぎる」「冷遇されている」との声も飛び交っていた。偉大な横綱の最後としてはあまりに寂しいが、そんな相撲協会の対応はどうやら財界トップの大物を敵に回してしまったようだ。
14日、アマチュア相撲を統括する日本相撲連盟は、トヨタ自動車の豊田章男会長が新たな会長に就任することを発表。この動きについて同連盟の勝田晃三副会長は会見の席上、「白鵬さんとの関係がないとは言えない」と語っているのだ。
豊田氏本人も、13日のトヨタ自動車の株主総会で白鵬氏について「『こんな終わり方ないよね』というのが私の正直な気持ち」と述べたのだが、驚かされたのは、これまで優勝パレードに提供していたトヨタ車「センチュリーSUV」のオープンカーについて。「トヨタの支援というとこういう形になるが、一回引き取らさせていただこうかと思っている」と提供を打ち切る意向を示したのだ。
「白鵬さんを孤立させ退職の道を取らざるを得ない状況にした相撲協会の対応に、豊田氏が強い不満を持っているのは明らか。日本最大の企業グループのトップが協会の姿勢に対しNOを突き付けた影響は大きい。今後、協会はスポンサー集めに苦労するかもしれません」(スポーツ紙記者)
相撲協会には、大横綱を退職に追い込んだ思わぬツケが襲うかとアサ芸ビズは報じている。
編集者:いまトピ編集部