2025/7/1 13:29

崖っ淵か『大手自動車メーカー』会長が発言「倒産しないのが不思議」

自動車

自動車大国の道を進んでいた中国の自動車産業が崖っ淵に追い込まれているようだ。

世界最大のEV(電気自動車)生産量を誇り、快進撃を続けていた中国EVトップの自動車メーカー「BYD」について、同じく大手自動車メーカー「長城汽車」の魏健軍会長が、「自動車業界に『恒大(破綻した不動産会社)』が存在する。倒産しないのが不思議」とテレビのインタビユーで発言。

そもそも、中国政府がEV開発の大号令を発したのは2010年ごろだったといい、この大号令によって、続々と新興EVが誕生し、最盛期の2019年には中国全土で400社を超えたと言われたとのこと。

今でこそ世界最大のEVメーカーであるBYDは、そもそも1995年に電池メーカーとして創業。自動車に参入したのは2003年だという。2010年には政府の補助金を得てEV生産に本格的に乗り出したが、もともとが電池メーカーのBYDは、他の新興メーカーに比べて、電池が安価に生産でき、それで勝ち上がってきたと伝えられているという。そんなBYDが「倒産寸前」とまで指摘されてしまったが、なぜ、中国のEV界は苦境に陥っているのか。実は、その最たる理由が「過剰生産」と「補助金」だという。

中国の産業自体は過剰生産が当たり前とも言えるが、EVのそれは半端な数字でないといい、結果、売れ残ったEVが市場に溢れており、業界では今、「過剰生産と過剰在庫を減らせ」というキャンペーンが大々的に行われているようだ。

一方、あてにしていた政府の補助金が危うくなっているという現状も。長年にわたって続いてきた補助金は、今やEVメーカーにとって当然となり、命綱とも言えるが、中国は現在、大不況の真っ只中。当然、補助金の支給にも影響が出始めているようだと「アサ芸ビズ」が報じている。

再大手メーカーすら「倒産寸前」と囁かれ…中国のEV業界が大苦境に陥った「2つの理由」とは  |  Asagei Biz-アサ芸ビズ再大手メーカーすら「倒産寸前」と囁かれ…中国のEV業界が大苦境に陥った「2つの理由」とは | Asagei Biz-アサ芸ビズ

編集者:いまトピ編集部