メジャー挑戦投手、半年で帰国か

阪神の後半戦のキーマンは、あの「雨男」かもしれない。
藤浪晋太郎が、マリナーズ3A・タコマから“クビ”を宣告されたのは、現地時間6月17日。昨季はメジャー登板ナシ、今季もマイナーで開幕を迎えた。
「そろそろ潮時」との声も多いが、NPB帰還を真剣に考えなければならないのは、藤浪だけではなかった。
「フィリーズ傘下3Aの青柳晃洋も、厳しい状況。2イニングを投げたら、1イニング目は好投しても次のイニングで四球を連発してしまいます。
オープン戦終盤でマイナー行きを通達されたのは、そんな不安定な投球が原因でした。
それが解消されなければ、メジャー昇格はありません。いや、3Aでも生き残るのは難しいでしょう」(現地記者)
3Aにも28人の出場枠がある。球宴前後で2Aの若手との入れ替えが始まり、この先、メジャー昇格が見込めない30代の青柳は「解雇」の対象となる。
しかし、NPB各球団は違う。青柳を“再生可能”とみていた。
「2023年以降、阪神でも青柳は精彩を欠いていました。勤続疲労であったり、シュートのキレがなくなったことなど理由はさまざまですが、渡米して新たな変化球スイーパーを習得しました。
スライダーよりも曲がり幅の大きいスイーパーを軸とした新しい投球スタイルが確立されれば、2年連続で最多勝を獲得した頃と同じようなピッチングもできるはずです」(関係者)
青柳晃洋は半年で帰国してしまうのか…
青柳がフィリーズとマイナー契約を結んだのは今年1月、わずか半年での帰国となるのか。
米球界の水が合わず、すぐに帰ってきた日本人選手も少なくないが、半年は前例がない。
「青柳にもメンツがあります。半年で帰ってきたらカッコ悪いですよね。でも、劣悪なマイナーと先発起用を保証してくれるNPB、どちらが野球を続けていくうえでよいのか、冷静に判断したほうがいい」(同)
帰還するとしたら阪神が最適だが、今の阪神は投手王国で先発、リリーフ共に人材が豊富だ。
阪神時代、青柳は「雨男」とも呼ばれていた。自身の“持っていない”ところをネタにし、苦難を乗り越えてきた。
帰還しても出場機会は少ないと思われるが、阪神としても他球団に行かれたら厄介だ。
もし阪神に帰還したら、持ち前の粘り強さで“救世主”となってくれるかもしれないが、と週刊実話WEBが報じた。
編集者:いまトピ編集部