2025/7/10 18:22
9月中旬以降の声も『夏休み』延長の学校、全国的に拡大中

7月下旬から8月下旬にかけては小中高校の夏休み期間。新学期の開始時期は地域によって異なるが、雪国など冬場寒い地方ほど夏休みはやや短く、冬場はやや長くなっている。だが、温暖化による夏場の猛暑は児童や生徒の熱中症リスクを高め、夏休みの期間を延長する学校が全国的に増えている。
例えば、大分市では昨年度から市立小中学校の夏休みの終了日を8月24日から31日に1週間増やし、群馬県でも昨年度と今年度合わせて18市町村が夏休みをそれぞれ3~7日延長している。
また、23年の北海道では夏休み明けも猛暑が続いたことから臨時休校が相次ぎ、道教育委員会が規則を変更。24年度から各地の公立学校で夏休み期間が増えることとなった。
だが、実際には9月に入っても猛暑が続き、SNS上には《体育の授業で熱中症になりかけた》なんて投稿も。そのため、《大学のように新学期の開始を9月中旬以降にしたほうがいい》など夏休み期間のさらなる延長を求める声は多いが、そもそも各自治体の教育委員会も自由に休みを設定できるわけではない。教育専門誌の記者は次のように語る。
「学校教育法施行規則により各教科の標準授業時数が決められているからです。しかも、現在は完全週休二日制のため、ただでさえカリキュラムを組むのが大変。夏休み期間をさらに延長すれば授業時数を確保できなくなります」
と、アサ芸ビズが報じた。
編集者:いまトピ編集部