阪神、どのデータを見ても完璧「史上最強」か

阪神タイガースは5カード連続で勝ち越し、今季最多となる貯金19に到達。セ・リーグ唯一の「貯金球団」として、2位・巨人との差は9.5ゲームにまで拡大。投打のバランスは抜群で、まさにリーグを席巻している状態だという。
特に光っているのは、投手陣の圧倒的な安定感だといい、7月10日の広島戦で3失点して記録更新はならなかったものの、それまでの10試合連続で2失点以下という快投は、特筆に値するとのこと。
また、攻撃陣の充実ぶりも申し分ないようで、。中野拓夢が打率3割4厘で首位打者争いのトップを走り、佐藤輝明は24本塁打、62打点で二冠を獲得中。長打率5割9分8厘、OPS.949といった指標でもリーグトップに立ち、長打力と勝負強さを兼ね備えた存在として際立つという。
セ・リーグ野手のWAR(勝利貢献度)ランキングでも、阪神勢の存在感は群を抜いているようで、佐藤が5.1、近本が4.8、森下が3.7、中野が3.5と、トップ5のうち4人が阪神の選手。7月13日時点でのチーム全体のWAR(投手・野手合計)は27.6に達し、2位・日本ハムの22.0を大きく引き離して12球団中トップを独走。こうした数字からも阪神が現在、プロ野球で最も完成度の高いチームであることは明白だという。
もはや「史上最強の阪神」との評価すらあるが、ただひとつ、頭をよぎるのは、2008年の「悪夢」の記憶だという。あの年、阪神は7月の時点で2位・巨人に13ゲーム差をつけて独走し、岡田彰布監督の下、金本知憲、新井貴浩、鳥谷敬ら主力が健在で、「優勝は確実」とみられていたという。
ところが夏場以降、チームはまさかの急失速。巨人が34勝11敗という猛チャージで逆転し、最終的に84勝57敗3分で優勝。阪神は82勝59敗3分、2ゲーム差の2位に終わったとのこと。
この逆転劇は当時の原辰徳監督により「メークレジェンド」と名付けられ、セ・リーグ史上最大となる13ゲーム差逆転の象徴として、今も語り継がれているが、当時とはチーム構成も首脳陣も異なり、阪神は今、盤石の戦力と完成度の高さを兼ね備えた「最強チーム」として、悲願のV奪還に向けて突き進んでいる。あの2008年の悪夢を繰り返さないためにも、これから本格化する夏場の戦いこそが、最大の正念場となると「アサ芸プラス」が報じている。
編集者:いまトピ編集部