石破茂、誰も止められない

7月28日の「羽鳥慎一モーニングショー」で、政治ジャーナリストの田﨑史郎氏が石破茂総理の進退について
「8月下旬頃の(退陣の)可能性が高い。7月28日の両院議員懇談会では、進退については話さないだろう」
と解説したという。
7月20日の参院選で敗北したのに、なぜ今ではなく、1カ月先に進退を明らかにするのか。8月には6日と9日の広島、長崎の原爆の日、15日の終戦記念日があり、20日から22日には横浜市でアフリカ開発会議(TICAD)が開催されるといい、総理周辺はこうした重要なイベントに「穴はあけられない」として、8月下旬に進退を先延ばしするようだ。
中でも石破総理は8月15日の終戦記念日に「戦後80年」のメッセージを出すことにこだわっているといい、安倍晋三政権下で「戦後70年談話」を出しており、さらに談話を出す必要はないとの反対論が自民党内にあることを踏まえ、閣議決定を行わない方針を決めているものの、自らのメッセージを出したい考えに変わりはない様子。
このため、15日より前に退陣表明するとレームダックになってしまうので、それまでに進退を明らかにしたくないのだという。
石破総理は当初、有識者会議の設置を検討したが、都議選、参院選での相次ぐ敗北や日米関税交渉などに忙殺されかなわず。それでも長年、国会議員として戦争責任問題を研究してきた石破総理は、独自の見解を出すとみられるとのこと。
保守派からは「石破談話」を出すべきではない、との声が強いといい、それは石破総理が「戦争責任」にこだわっているからで、謝罪やお詫びのメッセージを出すのではないか、との懸念があるからだという。
このまま退陣表明をせずに戦後80年の「石破談話」を出した場合、党内対立はさらに激化することが予想されるといい、本来ならば森山裕幹事長や林芳正官房長官あたりが諫めないといけないのだが、思い詰めた表情になっている石破総理を止めることはできないだろうと「アサ芸プラス」が報じている。
編集者:いまトピ編集部