「日本の宝」と呼ばれる逸材、不可解な移籍

「日本の宝」と呼ばれる逸材の不可解な移籍に、サッカーファンは首を捻るしかなかった。8月6日にU-20日本代表のFW高岡伶颯が、サウサンプトン(イングランド2部)からヴァランシエンヌ(フランス3部)に期限付き移籍すると発表された。
2024年末から正月の間に開催された「第103回全国高校サッカー選手権大会」の大スターとして注目を浴びた日章学園(宮崎)の高岡は、2回戦で敗退したものの、4ゴール2アシストとフル回転。Jクラブが超高校級ストライカー争奪戦を繰り広げたが、Jリーグを経由せずに海外挑戦したことが、大きくクローズアップされた。
サウサンプトンは今回のレンタル移籍について「その成長を見守っていきたい」とコメント。ヴァランシエンヌ側も初の日本人選手の所属に喜びのメッセージを発しているが、この移籍が本当に成長につながるのか、懐疑的な視線が送られている。その理由をサッカーライターが解説する。
「4月に渡英してから、サウサンプトンのU-21でプレーしていますが、165センチの小柄なスピードスターは高い壁に阻まれ、アピール不足でトップチームに上がれなかった。そしてフランス3部へのレンタル移籍。武者修行になればいいのですが、トップチームではなくリザーブチームに所属し、6部リーグでプレーする予定なんです。もはやアマチュアレベルといっても過言ではなく、フィジカル重視でケガのリスクが高まるだけ。環境面や経験値を考えても、Jリーグでプレーした方がはるかにマシ、という声が上がっています」
あえて茨の道を選んだとも考えられるが、これまでいきなり海外挑戦して大成した例はほとんどなく、「消えた天才」と呼ばれた選手は数知れず。将来の日本代表エース候補は、ここから這い上がってこられるのだろうか。とアサ芸プラスは報じた。
編集者:いまトピ編集部