2025/8/7 13:16

流行が拡大「特効薬がない」

医者

子供を中心に感染する百日咳の新規感染者が5週連続(7月29日まで)で過去最多を記録しており、8月5日発表の全国の患者数は前週より500人余り減ったものの、引き続き高い水準となっているようだ。

さらに並行して、大人にも強い感染力を持つアデノウイルス感染症の流行も拡大しているとのこと。

百日咳は、百日咳菌を原因とし、けいれん性の咳発作などの症状を起こす呼吸器感染症。小児に多くみられる病気で、1歳未満の乳児は重症化し死亡することも。近年、小学校高学年以上を中心に増加傾向にあるとされ、今年は6月以降、感染が拡大。今年に入ってからの累計患者数は5万6千人を突破したという。

百日咳は、ワクチン接種により80~85%の予防効果があるといい、東京都江戸川区の内科クリニック院長は

「感染した場合の治療はマクロライド系と呼ばれる種類の抗菌薬の薬物治療が中心で、発症早期の『カタル期』に治療を始めると、より効果が期待できます。
当クリニックの近隣の保育園では百日咳のほか、アデノウイルスの感染者が出ている。アデノウイルスは大人にも感染します」

と語る。

アデノウイルスに感染すると、高熱、喉の痛みや腫れ(咽頭炎)、目の充血や目ヤニなどの結膜炎を起こし、

「潜伏期間は5~7日ほど。大人が感染した場合、熱が下がるまで4~5日かかります。アデノウイルスは感染力が強いにもかかわらず、風邪と違って特効薬がないから厄介です」(同)

とのこと。

予防対策については、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒が効果的で、

「『ハイター』など市販の塩素系漂白剤を水で薄めるだけで簡単に作ることができます。あとは、こまめな手洗い、食器やタオルなどを家族間で共用しないよう心掛けましょう」(同)

という。「週刊実話WEB」が報じている。

百日咳、新規感染者5週連続で最多 大人にも感染力を持つアデノウイルス感染症も流行中/サマリー|週刊実話WEB百日咳、新規感染者5週連続で最多 大人にも感染力を持つアデノウイルス感染症も流行中/サマリー|週刊実話WEB

編集者:いまトピ編集部