『拒否』スポーツ界を直撃、世界ランキングへの影響も避けられない状況に

第2次トランプ政権が発足して以降、米国への入国やビザ発給を拒否される外国人が急増しているといい、それは旅行者やビジネスマン、留学生だけでなく、スポーツの国際大会で訪米予定だった関係者も例外ではないようだ。
最近では7月に米国領プエルトリコで開催されたバレーボールの北中米選手権に出場予定だったキューバ女子代表チームに対するビザの発給を拒否し、優勝候補の一角と見られていたが欠場を強いられ、世界ランキングへの影響も避けられない状況に。
また、同月サウスカロライナ州で行われたシニア・ベースボール・ワールドシリーズに出場するはずだったベネズエラ代表のリトルリーグのチームもビザが下りず、出場見送りを余儀なくされているという。
これらはほんの一例に過ぎず、小規模な大会やスポーツ以外のイベントも含めると同様の事例は数多くあると言われているとのこと。そのため、スポーツ関係者の間では、2028年ロサンゼルス五輪でも同様の入国拒否に遭う国が続出するのではとの懸念が広がっているようだ。
「例えば、ビザ発給拒否が一部の選手だったとしても選手団が派遣を取りやめる可能性があり、ボイコットが他の国に波及する事態も十分考えられます」(スポーツジャーナリスト)
「現在、米国への入国が原則禁止されているのは、イラン、アフガニスタン、ミャンマー、スーダン、イエメンなどの12カ国。この他、キューバやベネズエラなど7カ国も入国制限対象になっています。今後解除される可能性はありますが、これらの国々は五輪出場が目的であってもビザ発給が認められない可能性があるでしょうね」(同)
同リストに入っている国のうち、イランは来年開催のサッカー北中米W杯への出場権を得ているという。共催国のカナダやメキシコなら問題ないと思うが、仮に米国内での試合となった場合、米国側がビザ発給を認めるのかが28年ロス五輪の行方を占う試金石になりそうだと「アサ芸プラス」が報じている。
編集者:いまトピ編集部