藤川球児監督、異例の采配

阪神は8月12日、広島戦(マツダスタジアム)に2-9で大敗し、連勝は2でストップした。2位・巨人が勝利したため、優勝マジックは28のまま変わらなかった。
前日は雨天中止で、先発の“鯉キラー”大竹耕太郎はスライド登板。今季4戦4勝、防御率0.99と抜群の相性を誇った広島打線に9安打を浴び、今季ワーストの7失点。5回途中で降板した。
この試合では佐藤輝明と中野拓夢を同時にスタメンから外すという異例の采配がみられた。試合後に2人のベンチスタートについて聞かれた藤川球児監督は、「打線はいい流れで得点に結びつけることができていたので、いい攻撃はできていたかな、と思いますね」。広島先発・床田寛樹との相性や疲労を考慮してのことかと問われると「そのへんは、まあまあ…」などと明言を避けていた。
このスタメンに物申したのが、テレビ大阪でこの試合の解説を務めた阪神OB会長の掛布雅之氏だ。
掛布氏は試合開始前、スタメンオーダーに触れ、「9連戦ということもありますし、1年間戦う最後のスパートをするためのコンディショニングを考えてのことなんじゃないですかね。それだけチームに余裕があるということですよね」と説明。そのうえで、こうコメントした。
「ただ…。これだけのファンの方がこのスタジアムに足を運んでくれているわけですから、どこかで佐藤、中野を使ってあげなければいけませんでしょうね。ファンの方に申し訳ないと思うんですよ、見せなければ」
さらに2-7で5点ビハインドの6回裏、中野がセカンドで途中出場した場面では、「ここで使うんであれば、スタメンで使ってもいいんじゃないかな、と僕は思いますね。どういう意図があるんですかね」と疑問を投げかけていた。
SNS上でファンからも「休養させるにしてももっと良いやり方があると思います」「夏休みで今日しかチケット取れず遠方から来た親子ファンも多かったはずです」など同様の意見が寄せられたが、首位打者が射程圏内の佐藤輝、中野は広島先発の床田と相性が悪かったから、との指摘もある。いずれにせよ、試合に勝っていれば、それほど反感を買うこともなかったかもしれないとアサ芸プラスは報じている。
編集者:いまトピ編集部