2025/8/14 13:24

石井大智「成績優秀ゆえに周囲からはプロ入りを止められるほど」だった

野球

阪神の石井大智投手が、広島戦(8月13日・マツダ)で歴史的快挙を達成したという。9回に登板し、1安打こそ許したものの、その後は打者3人をすべて空振り三振に仕留め無失点。これで39試合連続無失点とし、2006年に藤川球児監督が現役時代に樹立したセ・リーグ記録を更新し、さらに、21年に西武の平良海馬投手が作ったプロ野球記録にも並んだとのこと。

石井の道のりは決して平坦ではなかったようで、4月には一度、体調不良で登録抹消となり、5月10日に1軍昇格したものの、6月6日のオリックス戦でピッチャーライナーが頭部を直撃し脳震盪で緊急搬送。1週間はめまいや吐き気に耐えたが、見事に復活。7月1日の巨人戦(甲子園)で25日ぶりに一軍マウンドに立つと、スタンドから地鳴りのような大歓声が送られたという。

秋田県出身の石井は異色の経歴を持っており、プロ野球史上初の高等専門学校(高専)卒の投手で、11年の東日本大震災を経験し、高専時代には「木造住宅の地震応答解析」を研究。成績優秀ゆえに周囲からはプロ入りを止められるほどだったが、夢を諦めず挑戦を続けたという。
 
卒業後は四国独立リーグで3年間プレーし、20年のドラフトで阪神に8位指名され、支配下選手としては全体74番目の最後で入団。本人は「プロで一番野球が下手だと思っている」と語り、ボクシングやボルダリングなど、多彩なトレーニングで地道に肉体を鍛えてきたといい、今、理系頭脳と不屈の闘志を兼ね備えた“虎の心臓”は、日本プロ野球史に新たな1ページを刻み、チームの優勝への道を力強く支えていると「アサ芸プラス」が報じている。

【阪神】石井大智「39試合連続無失点」快挙の源は「理系脳」高専時代は「地震応答解析」でプロ入りを止められていた | アサ芸プラス【阪神】石井大智「39試合連続無失点」快挙の源は「理系脳」高専時代は「地震応答解析」でプロ入りを止められていた | アサ芸プラス

編集者:いまトピ編集部