『JR東日本』発表に対して...絶望

「またしてもネタはなかった。これからどうしたらいいのか…」
鉄道ファンのそんな嘆きが上がったのは、先ごろJR東日本が発表した「秋の臨時列車」に対してである。
JR東日本は春、夏、秋、冬の年4回に分けて、臨時列車を運行している。その発表は鉄道ファンにとって、何よりも楽しみになっているのだ。
ところが近年は、様子が変わってきている。ぜひとも乗りたい、撮りたいと思えるような列車が少なくなっているのだ。そして今秋の臨時列車も、鉄道ファンの興味をそそるようなものはなかったのである。発表を見た鉄道ライターが、肩を落として言う。
「秋は行楽シーズン。でも今年は新幹線の臨時列車ばかりで、これといった観光列車はありません。わずかに興味を引くのは、各地で行われるイベントに合わせて運行する列車ぐらい。撮り鉄が集まりそうなのは、普段は走らない高崎と桐生の間を蒸気機関車が12系客車を牽引する『SL・GVぐんま桐生』と『ありがとうEL号』だけ。『ありがとうEL号』は、電気機関車が列車の前と後ろに付く『プッシュプル運転』ですから」
こうした事態によって、鉄道趣味から卒業しようとの動きが出てきている。先の鉄道ライターの周辺でも、「撤退」を視野に入れる鉄道ファンがいるという。
「はっきりと引退するわけではありませんが、乗りたい、撮りたい列車がなくなって、自然と行かなくなるケースは多いですね。いつの間にか鉄道趣味からフェードアウトしていた、という感じです」
撮り鉄はともかく、乗り鉄が減ることは、JR東日本にとっていいことではない。冬季は魅力的な臨時列車を運行してほしいとアサ芸プラスは報じている。
編集者:いまトピ編集部