本田、対立を認める「もう和解すればいいのに」

日本サッカー界において、かつて日本代表の中心選手としてチームを引っ張った中村俊輔氏と本田圭佑氏は、2010年W杯南アフリカ大会の前後から「対立」が報じられるようになった。2023年に行われた中村氏の引退試合に、ポジションを争ったライバルの中田英寿氏は参加したものの、本田氏は姿を見せず、不仲は今も続いているとされる。
そして案の定、南アフリカ大会の時にはすでに関係が悪化していたと、本田氏は明言したのだった。鈴木啓太氏のYouTubeチャンネルに出演した本田氏の口からは、不仲の原因は噂されたようにフリーキックだと明かされた。
ただ、同じくフリーキックを蹴った遠藤保仁氏との関係はよかった。デンマーク戦のFK前に遠藤氏と何を話していたのか聞かれた本田氏は、
「ヤットさんとは、場所が中央になった時にはどっちが蹴るか話をしてたので、(その時も)そういう話をしていた。(遠藤氏が蹴ったのだが)なんでか分からないですけど、ヤットさんとは最後まで揉めたりしたことは、実はあまりなくて。わりといい感じで、自分が『確かにここはヤットさんの方がいいな』と思えたり、逆もそうなのかなと思うんですけど、全然すんなり入ってきた感じです」
ところが中村氏との関係は、これとは全く異なる。「中村氏と言い争っていた、という話もあるが」と鈴木氏に水を向けられると、
「そうですね、左利きで被るので。当然、蹴りたい場所が一緒なので」
FKをめぐって対立していたことを、あっさりと認めたのである。
とはいえ、先輩に対してのリスペクトは欠かしていないようで、大会中に控えだった中村氏や川口能活氏がチームを盛り上げる振る舞いをしていたことについて、
「俊さんや先輩たちが、うまくいってないまま大会に来たこの流れを引きずらないようにしようとしてくれている雰囲気は、感じていました」
きちんと感謝の言葉を述べたのだった。
攻撃の選手は「俺が決めてやる」という気持ちが大事だと言われるが、2人はそんな思いを持っていたからこそ、偉大な選手になることができたのだろう。と同時に、もう和解すればいいのに、と思わずにはいられない、とアサ芸プラスが報じた。
編集者:いまトピ編集部