2025/9/8 15:19
藤川阪神、独走Vも「黄金時代突入とは言い切れない」

2リーグ史上最速で2年ぶ11度目(1リーグ時代を含む)のリーグ優勝を飾った阪神タイガース。球団創設90周年の節目に、就任1年目の藤川球児監督がチームを頂点へ導き、新人監督としては球団史上初の快挙となったという。
阪神といえば、これまで歴代監督がOBの辛辣な批判に晒されることが多かったが、藤川監督は、あえて距離を取り「グラウンドに没頭する」姿勢を貫いたことが功を奏したようだ。掛布雅之OB会長も「守り勝つ野球が徹底され、失策減が打撃にも好影響を与えた」と高く評価。昨季リーグワーストの23失策だった佐藤輝明はエラーを激減させ、本塁打・打点の二冠王争いをリードするまでに成長したとのこと。
独走Vの一因は、阿部巨人をはじめ他球団の低迷にもあるが、クライマックスシリーズ(CS)、日本シリーズに向けては「決して簡単な道のりではない」(阪神担当記者)と警鐘も鳴らされるという。さらに、オフには波乱要素も。佐藤、森下翔太は将来的なMLB挑戦を公言済みで、近本は今オフに国内FA権を取得し、巨人など複数球団が獲得に名乗りを上げる可能性もあるといい、藤川政権の行方は、フロントの交渉力にもかかっているという。
前出の阪神担当記者は「藤川監督はマスコミ対応にも厳格で、岡田前監督とは真逆。紙面づくりには苦労していますが、言えばチームを盛り上げる面での発信力については物足りなさがある」と明かしており、史上最速Vの裏には、黄金時代突入とは言い切れない複雑な現実も横たわっていると「アサ芸プラス」が報じている。
編集者:いまトピ編集部