『映画』初日から3日間で動員67万2000人、興収9億5400万円「描写がリアルすぎる」注意喚起も

最新の全国週末興行成績ランキング(興行通信社調べ、8月29~31日)で、アニメーション作品『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』(7月18日公開、以下『無限城編』)がV7を達成。9月1日発表の全国週末興行成績ランキングでも首位を守ったが、続く2位には嵐・二宮和也が主演を務める『8番出口』が初登場ランクイン(8月29日公開)したという。
今回2位の『8番出口』は、インディーゲームクリエイター・KOTAKE CREATE制作の同題ゲームを実写化。二宮演じる主人公(迷う男)が無機質な地下通路に迷い込み、「異変を見逃さないこと」「異変を見つけたら、すぐに引き返すこと」「異変が見つからなかったら、引き返さないこと」「8番出口から外に出ること」といった案内に従って地下通路からの脱出を試みるが……という内容だとのこと。
二宮のほか小松菜奈、河内大和、花瀬琴音、浅沼成が出演し、監督・脚本は『怪物』(2023年公開)の企画・プロデュースなどで知られる川村元気氏が担当。全国347スクリーンという大規模で公開され、初日から3日間で動員67万2000人、興収9億5400万円をマークしたが、同作について、映画ライターのヒナタカ氏は
「2025年公開の日本の実写映画でNo.1のスタートとなり、しかもホラー要素が強い、若者に人気のコンテンツの映画化ということが共通する『変な家』(24年/最終50.7億)の初動記録4.7億円の2倍以上の成績です。公式側が積極的にホラーというジャンルを打ち出しているわけではありませんが、『8番出口』はその『変な家』をも超えて、日本のホラー映画史上No.1の大ヒット作になるかもしれません。また、7週目でも1位をキープした『無限城編』との3日間での興収の差は1億4000万円ほどでした。『無限城編』の『4DX・MX4D』の本上映スタートと新たな特典として『スペシャルインタビューブック』でのブーストがなかったら、『無限城編』のV7を阻止した可能性もあったでしょう」
と語る。
そんな『8番出口』について、鑑賞済みのネットユーザーからは「ゲームを実写化ってどうするのかと思ってたけど、オリジナルストーリーもいい感じだった」「やっぱりニノは信頼できる」といった声が上がった一方、上映開始直後から「津波描写がリアルすぎる」「ゲームに出てくる波くらいだったら注意喚起しなくてもいいかもしれないけど……」「ネタバレとか言ってられないレベル」という指摘も多く寄せられていた様子。
こうした声を受けてか、映画公式X(旧Twitter)では9月1日に「本映画は、無限に続く地下通路を舞台としていますが、その中で津波など自然災害を想起させるシーンがございます。ご鑑賞にあたりましては、予めご注意いただきますようお願い申しあげます」(原文ママ)とアナウンスしたが、
「ホラー映画を見慣れていない層もたくさん劇場に訪れていたこともあってか、『怖い』というよりも、強いストレスを与える描写に拒否反応を抱いているような意見もよく見かけます。公式側のアナウンスに対して『遅い』という声が出るのももっともでしょう。それでも、ループする地下通路シチュエーションの“没入観”を映画という媒体で突き詰めている内容なので、できるだけ映画館で見てほしいですね」
という。「サイゾーオンライン」が報じている。
編集者:いまトピ編集部