『巨人』大改革は不可避か

9月17日、巨人・山口寿一オーナーは阿部慎之助監督の来季続投を明言。「来年ももちろん、阿部監督で立て直してもらうということ」と語り、来季3年契約の最終年となる阿部体制に引き続き託す姿勢を示したという。
ただし、今季は宿敵・阪神に独走を許し優勝争いにすら加われず、山口オーナーは「誠に残念。ファンの皆さんには申し訳ない」と頭を下げたが、前半戦からの阪神戦負け越しに加え、阿部監督の采配や試合後の取材拒否なども批判の的となり、ファンの間にも不満がくすぶり続けているのが現実だとのこと。
一方で、阿部監督の続投が決まったとしても、コーチ陣が無傷でオフを迎えられるとは考えにくいようだ。
巨人担当記者は「巨人が優勝を逃した場合、監督ではなくヘッドコーチが責任を取らされるパターンは多い」と指摘。今季から参謀役を務める二岡智宏ヘッド兼打撃チーフコーチや、阿部監督の要望で招へいされた橋上秀樹作戦戦略コーチにも厳しい視線が注がれているという。
また、投手陣の整備不足も深刻だといい、昨季までエース格だった菅野智之の離脱後、ローテーションの再構築は叶わず、杉内俊哉・内海哲也の両投手コーチへの責任論も浮上。さらに、14日のDeNA戦で赤星優志が先発登板しながら右肩痛によりわずか12球で降板した一件では、「普段接していればいつもと何かが違うと感じることがあると思うんだ。選手が言いづらいことを察してあげるのもピッチングコーチの役目じゃないのかな」とOBで元監督の堀内恒夫氏がSNSで厳しく指摘。首脳陣の対応力不足も批判を浴びているという。
阿部監督の「クビ」がつながったとしても、今オフの巨人が無風で終わる可能性は低いようで、来季に向けた抜本的な組織改革、特にコーチ陣の入れ替えは避けられないだろうと「アサ芸プラス」が報じている。
編集者:いまトピ編集部