近本光司(30)明かす

ヤクルト-阪神戦が9月22日、神宮球場で行われ、阪神・近本光司外野手が7回に二盗を決め、通算200盗塁を達成した。プロ野球81人目で、球団では赤星憲広の381盗塁、吉田義男の350盗塁に続く3人目となった。
1年目の2019年にリーグ最多36盗塁。20、22、23、24年にもタイトルを獲得した。今季もリーグトップの32盗塁で、2位の中日・上林誠知は27盗塁(9月23日現在)に5差をつけ、4年連続6度目のタイトルに近づいている。
近本は「筒井(外野守備走塁チーフ)コーチとか他の選手も含めて、いろいろな人とコミュニケーションを取ったり、(情報を)共有しながらここまで来た」「(脚力は)年齢とともに劣ってくるとは思いますけど、そのあたりをうまく維持させながら頑張りたい」と200盗塁について語った。
今季は200盗塁より先に、6月7日のオリックス戦(甲子園)で、通算1000安打を達成した近本だが、22日放送のABCテレビ「newsおかえり」にVTR出演した際、今年の印象深いシーンとして意外な場面を挙げていた。
近本は、今季の印象深いシーンを聞かれ、「一番言いやすいのは1000本安打ですけど、ABCさんが求めているのはそういうところじゃないですもんね」とニンマリ。続けて「バンテリンで8月頭ぐらいに中日・柳(裕也)投手からレフト前タイムリーを打ったんです。それはちょっとおもしろいなと思いましたね」と語った。
これは8月6日の試合で、2アウト二塁から、レフトへの同点タイムリーを放ったときのこと。
「柳投手はチェンジアップが今年めちゃくちゃよかった。当たらなかったんですよ、まったく。(チェンジアップを)振ったらダメだと思った。でも来てる。エイッって左手を放したら、たまたま当たってレフト前に飛んだ。それがフォークだったんですよね。でも僕の中ではフォークか、チェンジアップだったかどうでもよくて、左手を離せるんだとそのとき思った。それまで離してみたらどうなるんだろうと思っていて、それがたまたま出たんですよ。そこからこれがやりたくて、早く追い込まれようと思った」と振り返った。
プロ7年目にして新たな可能性を見出していく姿勢が、安打や盗塁の記録に結びついているのだろうが、今季もCS、日本シリーズが終わるまで走り続けてほしいものだとアサ芸プラスは報じている。
編集者:いまトピ編集部