2025/9/24 14:09

大谷(31)山本(27)佐々木(23)の恩師をドジャースが招聘へ「プライアーとの2人体制」

びっくり

ドジャースが千葉ロッテマリーンズの吉井理人監督(60)を「投手コーディネーター」で招聘する方針を固めた。日本ハム時代に“二刀流”大谷翔平(31)、ロッテで佐々木朗希(23)、侍ジャパンで山本由伸(27)を育てた凄腕。コーチ陣にも日本人が加わる異例の布陣に――。

2016年からドジャース監督に就き、9シーズンで地区優勝8回、ワールドチャンピオン2回のデーブ・ロバーツ監督(53)。今季が契約最終年だったが、開幕前に’29年まで契約を延長した。

新たな年俸はMLB監督史上最高の4年総額48億円。その際こだわったのが、今オフの吉井氏の「投手コーディネーター」での招聘だったという。

日本球界では、監督からコーチに回るのは“降格”のイメージが強いが、メジャーでは役割分担の一環。

母親が日本人であるロバーツ監督によると「(吉井監督は)MLB経験も豊富でドジャースのシステムも理解している。直近の課題は160キロ台後半を投げる希少な投手、佐々木朗希の育成だ。2人の再タッグはチームの強化につながる」というのがその理由だ。

「コーチ」と「コーチコーディネーター」の違いは、役割の範囲と専門性。それを理解するには、アメリカの国技であるアメリカンフットボール(アメフト)を理解する必要がある。

アメフトは1回のプレーごとにどのようなプレーを行うか選択し、その選択したプランを基に選手を動かす。

そのプレープランを監督と共に立案・指示するのが「コーディネーター」だ。立ち位置はフロント。ベンチ入りして指図はしない。

ドジャースベンチにはロバーツ監督の腹心マーク・プライアー投手コーチがいる。

ドラフト1巡目でヤンキースに指名されたが、名門ヴァンダービルト大学へ進学。3年後のドラフトでカブスの1巡目指名で入団し、引退後はパドレスの投手コーディネーターを経て’18年からドジャースに。

「オーナー陣の信頼も厚いが、メジャーのコーチは育成は担わない。その点、吉井氏は投手育成の実績があり、メッツ、ロッキーズ、エクスポズ(現ナショナルズ)でプレーし、英語も話せる。ドジャースはプライアー、吉井の2人体制で新たな投手王国を描いている」(駐米のMLB特派員)

あまり知られていないが、吉井氏はロッテの投手コーディネーターだった’22年3月、ドジャースのスプリング・キャンプに「短期コーチ」として参加した。

「ロバーツ監督との関係は、その際に構築された。その後“吉井ファミリー”の大谷、山本、佐々木が次々とドジャースに加わり、今度は大ボスの吉井氏が…。当初からの既定路線、そう勘繰られてもおかしくはない」(同)

縦糸と横糸が複雑に絡み合う吉井ファミリーを端的に説明するとこうなる。

大谷が“二刀流”デビューした日本ハム時代(’13~’17年)の監督が栗山英樹氏。投手コーチは吉井氏。その吉井氏は筑波大学院で2年間の修士号取得を挟んでロッテ投手コーチに転身。’19年ドラフトで1位入団し佐々木を育てた。

さらに、栗山氏が’21年オフに日本ハム監督を退任して侍ジャパン(日本代表)監督に就くと、吉井氏はロッテ投手コーチから背広組の投手コーディネーターに転じ、侍ジャパンの投手コーチを兼任した。その際に山本(オリックス)を指導した。

’23年シーズンにロッテ監督に昇格しても侍ジャパンの投手コーチは継続し、同年3月のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)優勝に大きく貢献した。

ここからドジャースの「侍ジャパン刈り取り」が始まる。

’23年オフに大谷をエンゼルスから10年総額1029億円、山本をオリックスから12年総額479億円でそれぞれ獲得。’24年オフには、佐々木をロッテから単年10億1600万円でゲット。

佐々木は25歳ルール(25歳未満またはプロ6年目未満の海外選手の契約に上限設定)で年俸は低いが、サイニングボーナス(入団一時金)が破格の6500万ドル(約95.5億円)。

しかしメジャー挑戦1年目の今季は、9月15日現在で8試合に登板して1勝1敗、防御率4.72。5月13日(日本時間14日)には右肩インピンジメント症候群(肩痛)で負傷者リスト(IL)に。今なお3Aでリハビリ登板を継続中だ。

8月に入り、佐々木は100マイル(約161キロ)を連発し、ポストシーズンで復帰の可能性も残すが、ロバーツ監督は来季に備えさせる方針だという。“吉井待ち作戦”とみられる。

「育成してモノになれば安い買い物だが、現状では“令和の怪物”は名ばかり。そこでアンドリュー・フリードマン編成本部長は、ロバーツ監督の意向に沿って佐々木の師匠、吉井氏招聘に踏み切ったとの情報がある」(MLB解説者)

吉井氏は、ロッテの監督になっても佐々木だけは自ら指導し、一貫して心身の成長を最優先させた。

「過保護では?」と批判されるほど登板間隔を開けて育成。入団3年目(’22年)に1試合19奪三振のプロ野球タイ、また完全試合(史上16人目)を達成させた。

ロッテ在籍は5シーズンで29勝15敗ながら、大谷と並ぶ日本人投手最速の165キロをマークしている。

一方、今季のロッテはパ・リーグ最下位が決定的で、吉井監督は責任を取って辞意を固めているという。

後任はサブロー(大村三郎)ヘッドコーチ、地元・習志野高OBの福浦和也二軍監督、掛布雅之氏(元阪神二軍監督、現ハンシン・レジェンド・テラー)らの名が…。

いずれにしても吉井監督の転身先がMLB球団ならば、ロッテも快く送り出す。

ドジャースの「拡大路線」は止まらない、と週刊実話WEBが報じている。

大谷翔平、山本由伸、佐々木郎希の恩師・千葉ロッテ吉井理人監督をドジャースが招聘へ/サマリー|週刊実話WEB大谷翔平、山本由伸、佐々木郎希の恩師・千葉ロッテ吉井理人監督をドジャースが招聘へ/サマリー|週刊実話WEB

編集者:いまトピ編集部