9月25日から『すき家』期間限定!「素材の味」を素直に味わえる一杯

牛丼チェーン「すき家」は9月25日から期間限定で、ごま油香るぷりぷりエビの「エビ中華丼」(並盛690円)を販売開始した。牛丼中心の同チェーンにおいて、中華系、それも王道ではない“意表を突く一杯”の登場ということで、さっそく実食してみた。
実はすき家はここ数年、エビを使ったメニューを立て続けに投入している。代表的なものに「エビチリ丼」や「海老つみれ汁」、さらには「ぷりぷりエビのビスクソースカレー」などがあり、いずれも好評を博してきた。今回の「エビ中華丼」もその流れを汲む新作だ。
テーブルに届いた丼は、彩り豊かな具材で見た目から食欲をそそる。あんはごま油の香ばしさが立ち上り、醤油ベースにオイスターソースのコクが加わった優しい味わい。白菜、人参、ブロッコリー、筍といった野菜はそれぞれの風味が生き、特に大ぶりにカットされた筍はシャキシャキ感が心地よい。
主役のエビはぷりっとした歯ごたえがあり、しっかりと旨みも感じられる。ただしサイズは小ぶりで、数も4尾のみ。商品名に「エビ」を掲げているだけに、もう少し存在感が欲しいところだ。
前作の「ぷりぷりエビのビスクソースカレー」ではソースにまでエビのエキスが効いていたため、濃厚な海鮮感を堪能できたが、今回の「エビ中華丼」はややインパクトに欠ける印象。イカなどの具材も入っていないため、海鮮系丼というよりは「野菜中華丼+エビ」といった仕上がりだ。さらに、すき家の卓上には酢や胡椒といった調味料が置かれていないため、中華丼らしい味変を楽しめなかった点も惜しい。
とはいえ、丼としての完成度は高く、素材の味を素直に味わえる一杯に仕上がっている。期間限定ということを考えると、もう一歩“攻め”の要素が欲しかったのも事実。正直、「牛あいがけエビ中華丼」を頼んでいたら、よりすき家らしい満足感が得られたのかもしれないとアサ芸プラスは報じている。
編集者:いまトピ編集部