電撃退団、途中で投げ出す形「ずいぶん身勝手だ」批判

プロレスリング・ノアが潮崎豪の電撃退団を9月30日に発表し、衝撃が走っている。団体のリリースによれば、潮崎から申し入れがあり、協議の結果、契約満了になったという。
「アイ・アム・ノア」を決めゼリフにしていた潮崎は、2004年にノアでデビューすると、故・三沢光晴氏の最後のパートナーとして期待され、GHCヘビー級王座を戴冠。若きエースとして活躍したが、2012年に退団する。その後、全日本プロレスに主戦場を移すと、4年後に再入団を果たした。
コロナ禍で運営が厳しい時には人一倍、体を張って、団体の象徴として牽引。それだけに、再びノアを去ることに、ファンが驚くのは無理もない。潮崎も自身のXで退団に触れ、これまでの感謝の気持ちを述べているが、最後の一文が波紋を広げている。
〈これからは、自分を必要としてくれる場所で挑み続けます〉
円満退団ではなかったのか――。ケガが多い選手であり、今年1月には負傷箇所の膝をメンテナンスするため、長期欠場していた。その後、8・11川崎大会で復帰。いきなり真夏のシングルリーグ戦「N-1 VICTORY」の出場権を懸けた戦いに挑んだが、新世代の晴斗希に敗れ、苦渋を味わっていた。
格闘技ライターが電撃退団の背景を語る。
「今のノアはダークヒーローのOZAWAが強烈な光を放ち、業界の中で最も勢いに乗っています。OZAWAが『N-1』の開幕戦で大ケガを負って欠場しても、マサ北宮が初制覇して大盛り上がり。今年2月に新日本プロレスから復帰したKENTAがトップ戦線に絡む中、蚊帳の外にいて、存在感が薄れていました。団体の扱いに不満があったとみられる一方、昨年1月に、自身がリーダーとなる軍団『TEAM NOAH』を立ち上げましたが、ほとんど話題にならず。中途半端なまま、仲間を置きざりにして投げ出す形になった。ずいぶん身勝手だ、という批判が上がっています」
現時点で退団セレモニーや所属ラストマッチは組まれていない。「アイ・アム・ノア」は次に、どこのマットに上がるのだろうかとアサ芸プラスが報じた。
編集者:いまトピ編集部