【野球】大谷翔平に次ぎ、松井秀喜を超えるスラッガーに

メジャー4年目シーズンが終盤に差し掛かっているシカゴ・カブスの鈴木誠也が、土壇場でその評価を急上昇させている。
鈴木は前半戦に打撃好調で大谷翔平に並ぶHR数を記録していたが、後半戦はスイッチを切ったかのごとく絶不調で、一時は地元メディアで自由契約まで囁かれた。
ところが、シーズン残り数試合というところで突如バットが火を噴き、30本塁打・100打点の大台に到達。歴代日本人メジャーリーガーでは大谷に次ぎ、あの松井秀喜を超えるスラッガーになった。
勢いそのままに、鈴木はポストシーズンでも快音を連発。連日の長打でチームの勝ちに貢献し、地区シリーズ進出に導くなど、まさに大復活を見せている。
「一時は自由契約も囁かれたが、成績を大台に乗せ、ポストシーズンでも勝利に貢献しているため、来季も契約は続くでしょう。
少なくともカブス以外からのオファーはありますから、一部で有力視された日本球界復帰も立ち消えです」(メジャーリーグ評論家)
一方で、立場が一変し、頭を抱えているというのが読売ジャイアンツだ。
今季の巨人は主砲・岡本和真の長期離脱もあり、得点力不足に常に泣かされてきた。その岡本も、来オフにはメジャー移籍が確実視されており、若手の大砲が育っていないこともあって、来季以降の構想は決して明るくない。
ある球界関係者がこう耳打ちする。
「巨人は岡本がメジャーに挑戦する可能性をにらみ、4番を任せられる大砲を水面下で探してきた。
その最右翼が、東京出身で幼少期は巨人ファン、松井に憧れて野球を始めた鈴木。もしカブスから放出されれば、巨人は資金力と愛着に訴えかけ、一本釣りを狙うシナリオを描いていた」
ところが、鈴木本人は見事な復活を遂げ、むしろメジャー市場での評価を上げた。
仮にカブスを自由契約になったとしても、一発が欲しい球団からは引く手数多。巨人のシナリオはもろくも崩れ去った形だ。
そしてこれは、戦力のみならず、集客力にも暗い影を落とすという。
「阿部慎之助監督は“迷采配”がファンの不満を集めている。特に送りバントの多用は、貧打の中でファンのフラストレーションがピークに。
ソーシャルメディアのみならず、球場でもシーズン終盤に公然とブーイングが起こっています。来季も貧打が解消されなければ、スタンドのブーイングは一段と激しくなるでしょう」(他球団関係者)
しかし、焦って代わりの補強に走っても、大抵の場合は失敗に終わるのが巨人軍の歴史だ。
第1次原辰徳政権~堀内恒夫政権の頃には、松井の代わりにペタジーニ、小久保裕紀、ローズなどを獲得したがチームは空中分解した。
近年も、大金を使った甲斐拓也の獲得が「無意味な補強だった」と揶揄されており、安易に“乱獲”をすればチーム・ファンの空気は堀内政権の暗黒時代に逆戻りだ。
明るい材料がないまま、貧打が深刻化する一方の巨人軍。ファンの不満が頂点に達する前に、球団フロントはどんな一手を打つのか。鈴木の完全復活は、巨人の苦境を決定づけたと週刊実話WEBは報じている。
編集者:いまトピ編集部