『巨人』打率1割台でもメンバー入りか

巨人・阿部慎之助監督が、クライマックスシリーズ(CS)に向けてベテラン・長野久義外野手のベンチ入りを検討していることを明かした。
「戦力としてベンチに置こうかなっていうのも考えている。代打でね」――5日の練習後、そう口にした阿部監督。しかし長野は今季、1軍でわずか17試合の出場にとどまり、3安打、打率1割3分6厘。本塁打はゼロと結果を残せなかった。2軍でも打率2割前後と低迷しており、正直なところ“戦力”と呼ぶには厳しい数字だ。
「2軍でこの数字ですから、なぜ昇格なのかと疑問に思う関係者も多いです」(巨人担当記者)
一方で、長野はチーム随一の人格者として知られ、若手からの信頼も厚い。グラウンド内外での立ち居振る舞いは模範的で、ベンチに置くだけでも雰囲気が締まる――。そんな“精神的支柱”としての役割を期待している可能性もある。
ただ、阿部監督の“情実采配”との声は絶えない。
「今季の阿部監督は、かつての同僚や後輩に対して優しい起用が目立ちました。長野もそのひとり。40歳でこの成績なら、普通は引退を覚悟してもおかしくない」(球団OB)
阿部監督は就任時、「長野と坂本の去就は自分に任せてほしい」とフロントに懇願したという。その発言通り、長野の起用には監督自身の強い意向が働いているとみられる。
今季3位でフィニッシュした巨人だが、阿部監督の続投はすでに決定。CSでは“下剋上優勝”を掲げているが、果たして結果で批判を封じ込めることができるのか。
代打として出番が訪れたとき、長野はかつての勝負強さを見せられるのか。阿部采配の真価が問われる舞台は、すぐそこに迫っている。とアサ芸プラスは報じた。
編集者:いまトピ編集部