佐々木朗希を分析「◯◯が変わった」

中日ドラゴンズのエースとして2度の最多勝に輝き、MLBアトランタ・ブレーブスでも活躍した川上憲伸氏が、10月8日に自身のYouTubeチャンネル「川上憲伸 カットボールチャンネル」を更新。ポストシーズンからクローザーに抜擢されているロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希投手の「変化」について語りました。
■佐々木朗希が春先に調子が良くなかった理由は?
佐々木朗希投手のMLBでのデビュー戦は2025年3月19日に東京ドームで行われたシカゴ・カブスとの開幕戦第2戦。3回51球を投げて1失点という結果でした。
この試合について川上氏は「あの時は、なんとか投げているイメージだった」と言い、その後調子が上がらなかったのは「全然仕上がってなく体のコンディションもベストではないという中で注目されて初めてのメジャーというのもあり、マックス以上のパワーを出し切って投げたと思う。で、その後コンディションが上がってこずに逆に落ちていった」と、肩の故障も含め初戦の無理がたたったのではと述べています。
■アメリカだと自分が言いたいことが伝わらない?
自身もMLBで2シーズン活躍(3年目はメジャーへの昇格なし)しましたが、日本とアメリカとの違いをこう語っています。「アメリカだと自分が言いたいことが伝わらない。通訳を通したりしていると微妙なニュアンスが伝わらない」と言い、日本では「ぼやかした表現」で通じていたものが、アメリカだと「はい」か「いいえ」のはっきりした返答が求められ、その結果、先発ローテーションを外されたこともあったそうです。
佐々木朗希もメジャー1年目ということで「どこまで我慢すべきか、言っちゃっていいのか判断がわからないと思う。そのへんがキツかったと思う」と調整の難しい部分があっただろうと言っています。
■佐々木朗希がクローザーに選ばれた理由は
ドジャースがナショナル・リーグ西地区で優勝を果たしプレーオフに進出すると、シーズン中はクローザーを務めていタナー・スコット投手が不調のため代わり佐々木朗希が抜擢されました。
その理由としては、「三振の取れるピッチャー、ピンチに出ていっても失点されることなく、空振りが取れる可能性がある投手として佐々木朗希が抜擢されたと思う」と言い、対戦経験が少ない中で、佐々木朗希の160キロ超えの速球が生きているとも述べています。
■春先の佐々木朗希と比べどこが変わったのか?
最近の映像を見て変わった点はとの質問に「映像で見るとワイルドになりましたよ。一言に。前は、どっか悪いんだけど冷や汗をかきながら、何かと戦いながら投げていた。堂々としていなかった」とコンディションを気にしすぎながら頑張りすぎていたと言い、
「今は体がいい感じでしまった感じ、緩くないってゆうか。すごくボールにパワーを伝えられていることができている」そうで、投げっぷりが変わっていることを強調。また、調子が悪いときは視線がいろいろな所に散ってしまいがちになるのが、今は視線がしっかりして表情が集中しているのでコンディションは悪くないと感じているそうです。
また、「シーズンの一番のポイントのポストシーズンの時にそこにいきなり入っていけているという、今までの悔しかったりした経験を一点集中でぶつけられている気がする」という心理的な面もプラスに作用しているのではと言います。
投げているボールについては、フォークボールの抜け方にも注目していて「今まで(不調時)はなんか加減したら抜けていたという引っ掛かりだったと思うけど」「(今は)たまに力み倒した抜けるフォークボールもあるけど、フォークを投げる動きというのが『抑えだ』という腕の強さだよね。1球すべてに100%120%の力を込めている」そうです。
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編集者:いまトピ編集部