2025/10/24 13:27
『JR』ターミナル駅なのに1日9本、利用者数なんと「54人」

鉄道のターミナル駅と聞いて、多くの方が思い浮かべるのは新宿駅や池袋駅、難波駅のような商業施設が併設されている大きな駅だと思われるが、ターミナルという言葉自体は、終わりなどを意味する英語の「terminate」から来ており、もともとは終点・起点の駅を指す言葉で、それが転じて「複数の路線が乗り入れる駅」とも定義されているという。
交通の要所となる駅ゆえに都市部では発展を遂げたわけだが、同じターミナル駅でも地方によっては状況が異なるといい、なかには複数の路線が乗り入れるにもかかわらず、秘境駅と化しているところも。
そんな秘境ターミナル駅として鉄道ファンの間で有名なのが、備後落合駅(広島県庄原市)だという。JR芸備線とJR木次線が乗り入れながらも中国山地のど真ん中という山深い場所にあるため、運行本数は1日わずか9本。利用人数もJR西日本の「移動等円滑化取組報告書」によると、23年度時点の1日当たりの利用者数は54人とあり、実際、同駅を発着する列車は基本的に1両。多くても2両だという。
もはや人口のさらなる減少は避けられず、鉄道利用客が今後さらに減少する可能性は高いといい、現在は乗換駅として機能しているターミナル駅も将来は存在そのものが無くなってしまうかもしれないと「アサ芸プラス」が報じている。
編集者:いまトピ編集部

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