『紅白』事実上の出場辞退か

大みそか恒例の『NHK紅白歌合戦』の話題がメディアを賑わせている。特に、今年はNHK放送100年という節目にあたり、局内では「絶対に失敗は許されない」と、例年以上の緊張感が走っているのだ。
すでに司会陣を巡っては有吉弘行、綾瀬はるか、今田美桜らの顔触れが発表されている。ところが、紅白のクライマックスを飾る“大トリ”がいまだ白紙状態という異常事態に、NHK上層部は頭を抱えているという。
今年の第76回紅白で「本命」として水面下で交渉を続けていたのが、来春のコンサートツアーをもって活動を終了する『嵐』だった。
「5人揃っての紅白出場は今年が正真正銘のラストチャンスであり、NHKは彼らのための花道を用意すべく全力を注いでいます。
メンバーの二宮和也が紅白の関連特番や前哨戦となる音楽番組の司会を務めたことで、一時は出場内定との観測気球も上がったのですが、現実はそう甘くなかった」(制作関係者)
嵐のマネジメントを担当する『STARTO ENTERTAINMENT』に紅白の大トリの出演オファーを投げかけたのは、今年3月のことだったという。
「11月に入った現在も、嵐サイドからは出演の確約が得られていない状況です。NHKのスタッフが何度も問い合わせしていますが、その度に『担当者が不在』『スケジュール調整中』などと、明確な返事を先延ばしにされている状態です。
嵐が出演となれば、香盤表(出演順)にも大きな影響を与える。局はすでに美術費だけで3億円という巨額の予算を確保し、あとは嵐の『GOサイン』を待っているだけの状況です」(同)
NHKの真摯な紅白出演オファーに対し、嵐サイドはなぜ返事を渋るのか。民放キー局プロデューサーは「嵐の優先順位が紅白ではないからだ」と解説する。
「メンバーの意識は、紅白よりも来年ゴールデンウイークに予定されている“さよならコンサート”に向いている。しかし、肝心のコンサート自体が主要ドームのスケジュールを押さえられていない。国立競技場をどうにか確保しただけというお寒い状況らしい。
さらに『今のSTARTO社内には、大規模コンサートを仕切れる有能なスタッフが不足している』との致命的な話もあり、準備は停滞しています。
結果として、紅白の判断は後回しにされ、最悪の場合、12月まで結論が出ない可能性も浮上しているのです」
紅白出演交渉難航の根底には故・ジャニー喜多川氏を巡る性加害問題も立ちふさがっているという。
「ジャニー喜多川氏の性加害報道を巡り、NHKとSTARTO社は完全に冷え切った関係になってしまった。紅白サイドは『一連の報道は報道局の独断』と弁解しているが、納得していないようです。
そもそも、NHKとのキーマンだった人物が旧ジャニーズ事務所を退社してしまったため、没交渉になっている。2年連続所属タレント出場ゼロという事実が、両者の溝の深さを物語っています」(音楽会社プロデューサ―)
こんな情報も入手した。STARTO社側は嵐という最大のカードを盾に別のグループを猛プッシュしているという。
「イチ押しは10月4日に公然わいせつの疑いで逮捕された草間リチャード敬太が所属する『Aぇ!group』、そして主力メンバーが抜け、いまだヒット曲のない『King & Prince』です。
キンプリに関してはメンバーの永瀬廉と浜辺美波の熱愛が発覚したばかりです。NHKとしては『Snow Man』や『timelesz』といった人気グループにオファーしていますが、どうなるか」(紅白消息筋)
実は、NHKは昭和の2大アイドル、中森明菜(60)と松田聖子(63)の“夢の共演”を画策。2人の特集番組を放送するなど秋波を送ってきた。
「明菜は紅白のリハーサル日程と完全に重複する12月29、30日に大阪でのディナーショー開催を発表している。これは事実上の出場辞退と受け取られている。
往年の歌姫としてのプライドから、現在の歌声を大舞台で生披露することに躊躇があるともいわれています。一方の聖子も、愛娘を失った悲しみからいまだ立ち直っていない。
ファン以外の不特定多数の目に触れるテレビ出演には、依然として慎重になっています」(芸能プロ関係者)
NHKが用意した目玉候補はまだいる。韓国の兵役を終え3年ぶりに活動を再開した世界の『BTS』だ。NHKは2月にメンバー・JINの特番を組むなど関係を強化し、一説には5億円の特別制作費を計上したともいわれていた。
「仮に、出演が実現しても韓国からの生中継となる可能性が高い。いくら世界のBTSとはいえ、記念すべき放送100年の大トリまでは務めさせられない」(前出・制作関係者)
さらに、ソロデビュー50周年の矢沢永吉(76)も大トリ候補に挙がっている。
いずれにせよ、今年は社運を懸けた新アプリ『NHK ONE』のローンチ(開始)も重なり、高視聴率獲得は至上命令だ。
「嵐がダメなら最後の切り札は“トリ&大トリ常連”の福山雅治とMISIAです。今回もこの2人でいくしかないという流れになっています。今年は戦後80年の節目に当たる年。奇しくも司会の有吉と綾瀬は広島出身、福山とMISIAは長崎出身です。
この4人が平和へのメッセージを発するという『大義名分』を立てるプランが本命になりつつあるようです。ちなみに、矢沢も広島出身ですから5人になるかもしれませんよ」(芸能プロ幹部)
昨年は第1部の平均世帯視聴率が29.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、2年連続で30%を割り込み惨敗した紅白。放送100年を迎えたNHKの苦悩は続くと週刊実話WEBは報じている。
編集者:いまトピ編集部

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