根尾昂(25)に不穏な噂

プロ野球界は、秋季キャンプの真っ只中。春季キャンプがペナントレースの準備であれば、秋季はチームの底上げが目的だ。中堅・若手を鍛え上げるもので、この成果が来シーズンへの期待に繋がっていく。
「2026年の注目チームは中日ドラゴンズでしょう。球団創設90周年を迎えます」(名古屋在住記者)
巨人、阪神は90周年のメモリアルイヤーをリーグ優勝で飾っている。中日も優勝の二文字を意識しているはずだが、その第一歩となる秋季キャンプのメンバーから漏れてしまったのが、根尾昂だ。投手転向4年目の今季、1軍登板はわずか4試合だった。
「獅子の子落としじゃないけれどもさ。高知へ連れていってもらえなかった、というのを感じて」
井上一樹監督は期待の裏返しであることを、秋季キャンプ先の高知県・春野総合運動公園野球場で語っているが…。
名古屋に残って孤独な練習を続ける根尾に対し、こんな噂が聞かれた。
「現役ドラフトの放出可能リストに入ったのではないか」
主にYouTube番組で、複数のプロ野球OBや、2018年のドラフト指名当時を知る関係者が「遊撃手としてのセンス」を惜しむコメントを発している。内野手を続けていたらどうだったのか、そして投手としての覚醒は…。正解は誰にも分からない。しかし「これから」を考えさせられるデータが見つかった。
2017年夏の甲子園大会、大阪桐蔭2年生だった根尾の背番号は「10」。遊撃手として抜群の守備センスを見せつけ、投手では150キロ超えの直球を連発。外野守備もでき、打撃センスはピカイチ。何でもできるスター選手として、根尾の名前が全国区になった大会である。その甲子園大会で背番号6をつけていたのが今季、ショートでレギュラーに定着した巨人・泉口友汰だった。
泉口は根尾の一学年先輩。2017年は泉口にとって、最後の夏の甲子園大会だった。3試合全てに出場したものの、打順は8番。スター根尾は泉口が卒部した年の秋から「4番・ショート」を任されている。
その根尾がプロで「投手専念」を通達され、8番打者の泉口が、2025年シーズンはたった3人しかいない3割打者の一人になった。
「泉口は自主トレで自ら志願し、岡本和真や吉川尚輝の打撃指導を受けました。シーズン中はちょっとでも打撃フォームがおかしくなると、亀井善行コーチが修正の助言をしていました」(スポーツ紙記者)
先輩を見て学ぶことができる環境と周囲のサポートが、選手を成長させたのだろう。チームの本隊から離れた根尾が心配になるとアサ芸プラスは報じている。
編集者:いまトピ編集部

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