『甲子園』途中辞退の高校【秋季大会1回戦敗退】でセンバツ絶望的に

「暴力事件」の余波は、まだ続いていた。
10月中旬から、全国では高校野球・秋季地区大会が行われていたが、中国地区の大会で波乱が起きた。
広島県大会を1位通過した名門・広陵が25日、1回戦で山口県4位の高川学園に敗れたのだ。
「出場枠は2。これで広陵が来春のセンバツ大会に選ばれる可能性は、ほぼなくなりました」(現地記者)
広陵を破った高川学園は、10月23日のプロ野球ドラフト会議で阪神に1位指名された立石正広(創価大)の母校。「ドライチ旋風」で後輩たちを勢いづけたのか、いや決してそうではない。広陵敗因の元凶は、また別のところにあった。
広陵といえば、1月に起きた部内の暴力事案の影響で、夏の甲子園大会1回戦勝利後に出場を辞退する騒動があったのは記憶に新しい。
「部内暴力の発覚により、有名大学への野球推薦ができなくなりました。引責辞任した中井哲之前監督(63)のツテで、進学希望の部員たちは大阪の某私立大学に行くようです」(関係者)
広陵高校が秋季中国大会の1回戦で敗れるのは2014年以来、11年ぶり。夏の甲子園大会後、OBでコーチの松本健吾氏が新監督となり、バスケ部顧問だった滝口貴夫氏が新部長に就任した。
再スタートを切ったように見えたが、中井前監督が進路問題を取り繕ったということは、野球部の体質は根本的に変わっていないのかもしれない。
「広陵にはかつて有望な中学生たちが全国から集まってきましたが、もうそういうことはないでしょう。
高川学園の松本祐一郎監督は、広陵の松本新監督の実兄です。兄弟対決が抽選で決まったとき、地元では盛り上がりを見せていましたが…」(前出・地元記者)
甲子園を辞退して以降、同校は好奇の目に晒されてきた。新体制になっても不遇は続いているようだが、こんな指摘も聞かれた。
「寮生活そのものを見直すべきです。部員は寮と学校、グラウンドを行き来するだけの生活で鬱憤が溜まり、それが暴走に繋がっているのでは」(同)
膿は、すべて出し切ってしまうべきだ、と週刊実話WEBが報じている。
編集者:いまトピ編集部
