阪神、発表

藤川球児監督(45)の故郷の高知市で阪神タイガース優勝記念パレードが行われたのは、11月10日。「幼い頃に遊んでいたこのアーケードで…」と目頭を押さえ、感無量の表情の藤川監督。リーグ連覇と日本一を目指す来季への決意表明ともなったが同日、阪神球団は来季の新コーチ人事を発表したという。
「注目は和田豊氏(63)の一軍復帰で、藤川監督に次ぐナンバー2のヘッドコーチに就いたことです」(在阪記者)
藤川監督は今シーズン、ヘッドコーチをあえて置かない体制だったといい、前出の記者は
「阪神監督を引き受ける際、他球団のOBにヘッドコーチを打診したのですが、断わられたんです。
そのOBは発信力のある人なので、在野のプロ野球OBの間にアッと言う間に広まり、他の人に頼みにくい状況になってしまった。他を探す時間もなかったようです」
と語る。
その真相はともかく、阪神は日本シリーズ敗退後に“反省会”のようなものを開いているといい、
「今後のチームの伸びしろがメインの議題でした。藤川采配への批判は出ませんでしたが、日本シリーズ第5戦で無失点登板を続けていたセットアッパー・石井大智が被弾したときのように、不測の事態が起きたときの打開策が乏しい点も指摘されました」(関係者)
とのこと。
和田氏は今後、藤川監督をサポートしていくが、20歳近くも年下の後輩を盛り立てていくことに。それも、監督経験者に託す形となり、来季のコーチ布陣は「異色の体制」とも言っていいようだ。
「和田氏の調整能力の高さは当時の星野仙一監督も認めていました。打線が低迷すると試合前の練習メニューを変え、監督が打線改造を口にする前にどの選手が好調なのか、すぐに報告できるよう、準備をしていました。星野監督は田淵幸一氏よりも和田氏を頼りにしていました」(同)
今季の勝因の一つに挙げられるのが、ブルペン陣の好調さだが、ほぼ全員が登板過多で“お疲れモード”に入っているという。
「来シーズンは頼みのリリーフ陣が失点するケースも増えてきそう」(同)
藤川監督が得意とする継投策で失敗したときが、和田氏の出番。
来年は和田ヘッドコーチが表に立つ場面も増えてくるだろうといい、藤川監督は張り合わず、自らも助言を求めていくべきかもしれないと「週刊実話WEB」が報じている。
編集者:いまトピ編集部

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