紅白「出場停止を求めます」非難の嵐

NHKの山名啓雄メディア総局長が19日、東京・渋谷の同局で定例会見を行った。14日に発表された大みそか放送の「第76回NHK紅白歌合戦」の出場アーティスト37組について言及。人気アーティストの出場について現状、白組が紅組に比べて3組少ない点にも触れ、「歌合戦なので、当然同じ組数であることが期待されるわけなので。これからまだまだ出場に期待のかかるアーティストのみなさんには継続して交渉していっているのだろうと思います」と含みを持たせた。
一方で、出場が決まっている中国籍メンバーが在籍する韓国の4人組ガールズグループ・aespaの影響についての質問も飛んだ。山名総局長は、「先日発表した37組のみなさんと特別出演のみなさんにはご出演いただけるだろうと思います」と明言を避けた。
実は、今月17日ごろから署名活動を募るプラットフォーム「Change.org」では「aespaの紅白出場停止を求めます」という運動が始まり、21日正午現在で10万件を目前とする署名が集まるほど、うねりを見せている。
「aespaは2020年にデビューした韓国人のカリナとウィンター、日本人のジゼルに中国人のニンニンで構成される4人組のグローバルガールズグループです。高市早苗首相による、いわゆる“台湾有事”発言を受けて緊張が高まる日本と中国の関係に思わぬところで飛び火したといわれていますが、他にも理由があるのです。2022年5月にニンニンがファンクラブ向けのアプリに卓上ランプの写真を投稿しました。そのランプが原子爆弾で生じる“きのこ雲”のような形をしていたため、原爆被害を想起させると一部で物議を醸した過去が再燃し、国民は一丸となってaespaを『紅白』から排除しようとしているのです」(番組制作関係者)
19日のニュースサイト「女性自身」(光文社)は、17日にNHK広報局に対し、ニンニンが「きのこ雲」を連想させるランプを購入し、ファン向けのアプリ内で披露していたことを把握した上で、aespaに紅白出場のオファーを出したのかを問い合わせたとしている。これにNHKは、「ご指摘の事案は承知していますが、所属事務所には、当該メンバーに原爆被害を軽視、やゆする意図がなかったことなどを確認しています」と回答したという。
このまま、日中関係が悪化の一途をたどればaespaのパフォーマンス後はSNSが荒れることは想像に難くないと、デイリーニュースオンラインが報じた。
編集者:いまトピ編集部

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