<大相撲五月場所>◇九日目◇20日◇東京・両国国技館

 レスリング元アジア王者の経歴を持つ幕下力士が、体重が約77キロも重い巨漢を片腕で軽々と持ち上げる衝撃の攻めを見せた。筋骨隆々な妙技に館内からどよめきが沸き起こり、ファンも「そんなことある?」「やっぱりセンスあるわ」と驚嘆した。

【映像】たった片腕で…館内がどよめいた衝撃の一番

 幕下五十九枚目・欧山田(鳴戸)が幕下五十五枚目・濱ノ海(時津風)を小股掬いで下して4勝目を挙げた。

 欧山田はレスリング部に所属していた山梨学院大学時代、フリースタイル86キロ級のアジア大会で優勝を果たした実績がある。身長180.6センチ・体重94.3キロの軽量級ながら、元トップアスリートらしい筋肉の鎧で体が覆われており、レスリングのバックボーンを活かしたトリッキーな相撲内容でもファンを沸かせてきた。前日の5月19日に25歳の誕生日を迎えたばかりでもある。

 九日目の取組では、身長186.1センチ・体重170.9キロと、自身よりも76.6キロも重い濱ノ海と対戦。立ち合い鋭く当たった欧山田は、すぐに左四つでまわしを取ると、上手を掴んだまま左手と右足を駆使して相手の脚を取るアクロバティックな攻めを展開。一度は濱ノ海も耐えたが、攻めの手を緩めない欧山田が再び片腕で相手の脚を持ち上げる豪快な攻めを見せ、そのまま土俵の外へと運んだ。小股掬いで勝った欧山田は4勝目を挙げ、今場所勝ち越しを決めた。敗れた濱ノ海は2敗目を喫した。

 欧山田が濱ノ海の脚を取ると館内からどよめきが沸き起こり、ABEMAのファンからも「足取り!」「思わず、おー!ってなった」「やるねえ!」「オモシレー!」と興奮気味の声が続出した。また、欧山田の肉体美に「いいカラダ」「筋肉がかっけー」と称賛のコメントも相次いだほか、勝ち越しを決めた“元アジア王者”の活躍に「やっぱりセンスあるわ」「ソップ界最高峰」とファンも喜んでいた。(ABEMA/大相撲チャンネル)