和歌山県紀南地方の山林で、白いツツジ科のギンリョウソウ(銀竜草)が咲き、ハイカーを楽しませている。
 山地のやや湿り気のある腐植土の上に生える植物。光合成をせず菌類などから栄養を得るという。花期は初夏から夏ごろにかけて。名前は、その姿を竜に見立てたのが由来とされ、白く浮かび上がって見えるため、ユウレイダケ(幽霊茸)とも呼ばれる。
 田辺市の大塔地域にある法師山(1120メートル)の登山道沿いでも2日、あちらこちらで、10センチほどの茎を伸ばし、神秘的な姿を見せていた。