<For The Players By The Players 初日◇9日◇THE CLUB golf village (群馬県)◇7172ヤード・パー71>

先週の「中日クラウンズ」では、東北福祉大の後半・米澤蓮に敗れ2位に終わった片岡尚之。ツアー唯一のステーブルフォード方式(ポイント制)で争われる今大会で、8バーディ(2pt×8)・1ボギー(-1pt)で15ポイントを稼ぎ、暫定トップタイでホールアウトした。


10番パー4からスタートした片岡は、ティショットでドライバーを握る。しかし、ボールはOBゾーンへ消えていった。「いつもあのホールは、ドライバーは握らないけど、朝一から(同組の)出水田大二郎さんが『今日は全ドラでしょ!』とか言っていて。『なるほど!』と思ってドライバー握ってみた。そしたら見事にOBにいきました」と笑いながら振り返った。

それでも、このホールをボギーで終え傷口を広げずに済んだ。「なんとかボギーで収まってくれて。それがきょう一日の流れを良くしてくれたと思います」と2番以降はここからバーディを量産し、リーダーボードを駆け上がった。

好成績を挙げた要因に、ポイント制を挙げる。パー0点、バーディ2点、イーグル5点、アルバトロス8点と、スコアに応じてポイントが加算される今大会。パーを重ねるよりも、バーディとボギーを交互に重ねるほうが、点数の配分は多く、普段の大会よりアグレッシブに攻めることができる。

ここ最近はタッチを合わせるパッティングスタイルだった片岡だったが、この日は強気に攻めた。「ショートをするともったいない感じがする。バーディパットは全部オーバーさせようと思ったら、ロングが入ってくれた」と普段よりもボギーを恐れずに強気で攻めたことが好スコアにつながった。

2021年5月の初優勝以来、2位が6回と2勝目が遠のいている状況だ。「優勝争いをしていても結局2位で終わってしまうことが多いので。(最終日に好位置にいれば)先週みたいなことはないように、優勝は本当に早くしたい」と逆襲を誓った。(文・神吉孝昌)


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