ヤンキース戦6回1失点9奪三振の快投で今季初勝利

 米大リーグ・ブルージェイズの菊池雄星投手が16日(日本時間17日)、本拠地ヤンキース戦に先発登板し、6回4安打1失点、9奪三振の好投で今季初勝利を挙げた。初回に相手の1〜3番を3者連続三振に仕留める圧巻の投球も披露。試合中の現地中継では、菊池が持ち込んだ日本の“伝統”を紹介。米ファンも注目し「尊敬する」「これは素晴らしい」などと注目を浴びていた。

 ヤンキースの看板選手ジャッジから2奪三振をマークするなど、名門を相手に好投した菊池。見事今季初勝利をマークした。この試合を中継したブルージェイズの地元カナダ放送局「スポーツネット」では、菊池が持ち込んだ日本の逸品と文化を紹介していた。

 ウイスキー「山崎」が画面に映し出され、レポーターのヘーゼル・メイさんが「毎回、彼がマウンドに上がって勝利したときの伝統にしたいそうです」と説明し、「シーズン中はアルコールの摂取を最小限にしていると私に言っていました。しかし『勝利』は、チームメイトと良いものを共有する十分な理由になると信じていると。あまりお酒は飲まないけど、先発する日だけだと。ところで、ウイスキー1本で3000(ドル)だそうですよ」と約46万円の逸品を振る舞う理由についても触れている。

 この内容を米国の著名な投球分析家ロブ・フリードマン氏が自身のX(旧ツイッター)で紹介。「ユウセイ・キクチは、先発してチームが勝利したときに、チームメイトとヤマザキのウイスキーを共有する」「気軽に私にも共有してくれていいんだよ」とつづった。

 米ファンからは「これがチームメイトだ!」「こんなチームメイトが必要だわ」「オーマイガー」「さあ、飲むんだ!」「これが全てを物語ってる」「尊敬する」「これは素晴らしい」などと反響が集まっていた。

 MLB公式サイトでも菊池の振る舞う「山崎」の記事が掲載され、同僚のダン・ボーゲルバック内野手が「こんなことはこれまでになかったし、本当にすごく良かった」「特に日本から来て、試してもらいたいと見せてきて、喜んでいるときはいつも最高だ。これはクールだった」とコメントしている。

(THE ANSWER編集部)