速球に苦しんだ昨季からの変化…故障続きに「怒っていた」

 米大リーグのエンゼルスで、昨季まで大谷翔平投手と共に戦ったマイク・トラウト外野手が開幕から絶好調だ。17日(日本時間18日)に行われたレイズ戦では8号本塁打を放ち、大リーグトップに立った。米スポーツ専門局「ESPN」は「なぜ、マイク・トラウトはエンゼルスとともに勝ちたいのか」という記事を掲載。昨季のトラウトは「怒っていた」という同僚の証言を紹介している。

 記事は「2月からトラウトを悩ませていたものがあった。打席で頭が動き続けることだ」として、トラウトが今の好調に至った理由を紹介している。スイングする際に頭の位置を止めることができず、本人はその大きな理由に「昨季、速球に苦戦したこと」があるとしている。

 それが、今季4月1日(同2日)のマーリンズ戦で「ついに何かがハマった」のだという。記事では「(バットを)後ろまで引くのではなく、中間位置で構えると彼の頭は固定され、スイング前の自分のポジションが改善される。トラウトはそれから飛躍した」と指摘した。

 また記事は「打席内で自分自身でいられれば、何も俺を止められない」というトラウトの言葉を紹介。さらに「同僚もレベルの違う猛烈さに気づいている」として、カルロス・エステベス投手の「彼(トラウト)は怒っていたんだ。昨季、彼は健康を維持できなかった。それについて怒っているんだよ」という発言を伝えた。昨季のトラウトは左手有鈎骨の骨折で後半戦を欠場。出場82試合で打率.263、18本塁打に終わっている。

 さらに「ESPN」が今季開幕前に発表した選手ランキングで、トラウトが19位だったことについて本人は「怪我をすればそういうことが起きる。もしフルシーズンプレーしたら、違う形になっただろう。個人的にはそう感じるんだ」とし、復活への自信を語っていたことを報じている。

(THE ANSWER編集部)