23日午前2時26分ごろ(日本時間同3時26分ごろ)、台湾東部の花蓮県沖を震源とする地震があり、県中心部の花蓮市などで震度5弱を観測した。さらにその約6分後にも花蓮県内を震源とする揺れで、同市などで再び震度5弱を観測。台湾の気象当局によると地震の規模を示すマグニチュード(M)はそれぞれ6.0と6.3だった。

 午前5時半ごろや午前8時過ぎにも花蓮県で最大震度5強(M5.7、M5.8)を観測する地震があった。県内では22日夕以降、震度4以上を観測する地震が50回以上相次いでいる。

 花蓮県当局によると、一連の地震で、今月3日に起きた台湾東部沖を震源とする地震で損傷していた花蓮市の建物2棟が傾く被害があった。けが人は確認されていないという。地震が相次いでいるとして、23日は県内で休校などの対応をとる。

 3日の地震では、花蓮市などで震度6強を観測。これまでに17人の死亡が確認されており、2人が行方不明となっている。22日夕以降の揺れは余震とみられている。(台北=高田正幸)