大規模災害時に飼い主がペットを連れて避難する「同行避難」をスムーズに進めるため、徳島市は16日、ペット用品卸会社「貴志商店」(徳島市大道3丁目)と連携協定を結んだ。

 地震津波や風水害などの際、同社は市の要請に基づき、避難所でペットが暮らすスペースを確保するための柵やケージなどのほか、保有するエサなども提供する。同社は徳島県とも同様の協定を結んでいる。

 締結式で貴志征大社長は「能登半島地震を見て、有事の際に行政任せではいけないと感じ、協力を申し出た」と話した。内藤佐和子市長は「ペット同行避難が推奨されるなかで、ちゅうちょする人を減らすためにも今回の協定は重要」と述べた。(東孝司)