5月15日(水)、ウイリアムズ・レーシングは、アレクサンダー・アルボンとの契約を複数年延長したことを発表した。

 アルボンは2019年にトロロッソ(現在のRB)からF1にデビューし、この年のシーズン後半戦よりピエール・ガスリーと入れ替わる形でレッドブルに昇格した。しかし2020年を最後にシートを失い、2021年はレッドブルのリザーブドライバー兼テストドライバーを務めた。

 2022年にウイリアムズよりF1に復帰したアルボンは、今年で3シーズン目を迎えている。当初アルボンとウイリアムズF1の契約は2025年までと考えられており、去就に関しては様々な憶測があったものの、今回の契約延長によってアルボンはF1に新しいレギュレーションが導入される2026年以降もウイリアムズに留まることになると見られる。

 契約を延長したアルボンは、次のようにコメントを発表した。

「ウイリアムズ・レーシングに残り、このような才能豊かで献身的なチームと仕事を続けられることを信じられないほどうれしく思っている」

「今年のスタートは難しいものだったが、ウイリアムズに加入して以来、僕たちはともに大きな進歩を遂げ、僕たちをグリッドの上位へ戻すために舞台裏で起きた大きな変化を目にしてきた。これは長期的なプロジェクトであり、僕はそれを信じて重要な役割を果たしたい。だから複数年契約にサインした」

「この道のりには時間がかかるだろうが、この先何年にもわたって前進し、偉大なことを成し遂げるための適切なチームを作り上げていると自信を持っている」

 またウイリアムズF1のジェームズ・ボウルズ代表は、アルボンとの長期契約は“パズルの大きなピース”だと述べ、その重要性を強調した。

「アレックスの長期的な将来をウイリアムズ・レーシングで確保できたことをうれしく思う。彼は類まれな才能と技術的なインプット、そして信念への献身を持っている。これはウイリアムズと我々が歩んでいる競争力を取り戻すための道のりに対する大きな信任投票だ」

「ウイリアムズに加入して以来、アレックスはプレッシャーのもとで一貫して能力を発揮してきた。彼との長期的な契約は、我々をグリッド上位に押し上げるパズルの大きなピースだ」