ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは、今シーズン序盤のパフォーマンスを鑑みて、F1においてポイント獲得常連のチームになるためには、まだまだやるべきことがあると語った。

 2012年を最後に、優勝から遠ざかっているウイリアムズ。かつてのような名門F1チームに戻るべく、チームの立て直しが進められている。

 2023年には、コンストラクターズランキング最下位から7位に躍進。アルボンが多くのレースでトップ10を争った。

 当然、さらなるステップアップが期待されたが、今季のマシンであるFW46はその期待に応えられるほどのパフォーマンスを発揮できていない。

 ウイリアムズは6戦を終えて、ザウバーと並んでまだポイントを獲得できておらず、最高成績はアルボンの11位2回。チームメイトのローガン・サージェントは14位以上に入れていない。

 さらにオーストラリアGPではアルボンがクラッシュを喫し、スペアシャシーの製造が間に合っていなかったことから、チームはアルボンとサージェントのどちらをレースに出場させるか選ばなくてはならないという事態に陥った。結果クラッシュを引き起こしたアルボンではなく、サージェントが欠場して物議を醸した。

 アルボンはこれらの要因によって、頻繁にポイント争いに加わるためにはまだやるべきことがどれほど多いかを思い知らされたとしながらも、チーム代表であるジェームス・ボウルズの戦略を信頼していると主張した。

「昨年から今年にかけて、チームには多くのことを要求してきた」とアルボンは語った。

「ジェームスがチームを前進させようと多大な努力をしてきたことは分かるだろう。少なくとも今のところは、アストンマーティンやメルセデスといった上位チームの後ろで戦うべきレベルにまでチームを戻そうとしている」

「現時点では、僕たちはまだそこに到達していないし、そのようなチームのひとつを目指すための変化は大きな課題だ。ジェームスが正しい決断を下していること、そしてそれが正しい方法であることを僕は確信している」

「そのようなチームのひとつになるためには、どのようなステップを踏んでいかなければならないか、ある程度は実感しているよ」

 前述したように、ウイリアムズは今季これまでポイントを獲得できていない。しかしアルボンは、2023年からチーム代表を務めるボウルズによる改革の結果、チームはより強固な基盤を確立しつつあると信じている。

「僕たちが望んでいたようなスタートが切れなかったのは事実だし、チームとして少しタフだった」とアルボンは言う。

「僕たちにはペースがなかったし、アップデートやアップグレードが少し遅れてしまった」

「僕は強く、健全なチームだと信じているし、間違いなく改善されると信じている。今それが起こったらもちろんナイスだけど、ジェームスは適切な人物なんだ」