格安航空会社ジェットスター・ジャパンの労働組合「ジェットスタークルーアソシエーション」(JCA)は、組合の執行委員に対する解雇処分をめぐり、3月26日からの「全面ストライキ」を検討していることがわかった。スト実施の方針は3月24日までに最終決定をする見込み。

JCA側は解雇処分を「不当」だとしており、会社側が撤回すればストは実施しないとしている。

処分を受けた執行委員は、弁護士ドットコムニュースの取材に対し、処分理由とされている複数のパワハラなどについて「まったくのでっち上げであり、人権侵害だ」と話し、「(解雇処分を見せつけることで)物が言えない職場になることを懸念している。航空の安全に対する冒涜だ」と会社側の対応を批判した。

JCAは2023年12月、未払い賃金等を求めて指名ストライキを実施。12月29日には機長9人、副操縦士5人、客室乗務員22人の計36人でストをおこなった結果、計17便が欠航するなど年末の移動に大きな影響が出た。100人単位でおこなわれる全面ストが実施されれば、指名スト以上の影響が出る可能性がある。