中国自動車道「大佐SA」(下り)のフードコートで、岡山県のご当地グルメとして知られる「デミカツ丼」に出会いました。

とんかつをデミグラスソースで?

 中国自動車道をバイクで移動中に立ち寄った「大佐(おおさ)SA」(下り)のフードコートで、視界に飛び込んできた「岡山名物」の文字が気になり、「デミカツ丼」という聞いたことがないメニューをオーダーしてみました。

中国自動車道「大佐SA」(下り)でいただく「デミカツ丼セット」(1020円)は、ご飯の上にキャベツの千切り、とんかつ、その上にデミグラスソースをかけた岡山のご当地グルメとして知られる「デミカツ丼」と、小うどんのセット
中国自動車道「大佐SA」(下り)でいただく「デミカツ丼セット」(1020円)は、ご飯の上にキャベツの千切り、とんかつ、その上にデミグラスソースをかけた岡山のご当地グルメとして知られる「デミカツ丼」と、小うどんのセット

「デミカツ丼」は、岡山県のご当地グルメとして知られているそうです。その名のとおり、とんかつにデミグラスソースをかけた丼です。

 後日調べてみると、その発祥は岡山市の「味司 野村」という店だそうで、昭和6年に創業した人物が東京のホテルで味わったデミグラスソースに感動して、それを活用したのだとか。

 出来上がってきた「デミカツ丼」は、ご飯の上にキャベツの千切り、とんかつ、デミグラスソース、そして刻みネギのレイヤーです。店によってはグリーンピースを添えたりもするようです。

 ちなみに単品(870円)でも注文できますが、かなり空腹だったので「デミカツ丼セット」(1020円)にしました。

 さて、肝心の味はというと、どうしても脳がウスターソースを想像してしまうせいか、最初のひと口はやや違和感が否めませんでした。また、ガツンとくる味をイメージしていたところに、ふわっとした、まろやかな味わいなのです。

屋根が設置された2輪専用の駐輪スペースも確保されれている。バイクの標識は、関東でもよく使われているミニバイク系のフォルムだった
屋根が設置された2輪専用の駐輪スペースも確保されれている。バイクの標識は、関東でもよく使われているミニバイク系のフォルムだった

 しかし食べ進めていくうちに、この優しい味がクセになってきます。正直、キャベツやとんかつにはウスターソースや味噌ダレの方が合うと思いましたが、これは個人の感想で、全体的にはまとまった味だと感じました。

 もし自分で作るなら、いっそのことご飯にデミグラスソースをかけて、その上にとんかつを乗せたハヤシカツライスのようにしても面白いかもしれないと思いました。

 セットの小うどんは、関西風の薄味で出汁が効いています。その優しい味わいは、家から離れて遠くまで来たことを感じさせてくれたのでした。

 それにしても「大佐SA」のフードコートはメニューが充実しています。なかなか訪れる機会が少ないところですが、再訪できる日が楽しみです。