女優桜庭ななみ(31)らが所属する芸能事務所「スウィートパワー」から、現役女子大生の女優仲島有彩(18)がデビューする。さまざまな事務所からスカウトを受けた中、同事務所が獲得した逸材。高校時代は弁護士を目指していたことから今月、慶応大法学部法律学科に入学、今後は女優と学生の二刀流で活動する。美と知性を併せ持ち「女優だけではなく、ニュースキャスターなどマルチに活躍したい」という〝桐谷美玲二世〟に話を聞いた。(近藤正規)

 すらりとした長い足に細身で、165センチという身長以上に上背を感じさせる仲島。くりっとした瞳は人を引きつける。取材時には身ぶりなど事務所スタッフから注意を受ける初々しさを見せるが、それもそのはず本紙で〝メディアデビュー〟するルーキーだ。

 高校2年の時に、横浜市の中華街を友達と食べ歩きをしている時に現事務所のスカウトに声をかけられた。当時は芸能界に興味がなかったため断ったが、後日横浜駅で同じスカウトと再会。他の大手事務所などからも誘いを受けたが、スウィートパワーの説明を聞き「私に一番合っている。将来が見えた」と所属を決めた。

 しかし、スカウトを受けてから事務所に入るまでには1年以上の時間を要した。高校2年の夏から約1年間米国に留学したのだ。通った学校は日本人はおろか「アジア人は私だけ」という環境で英語漬けに。留学先で仲良くなった友達の中に難民がいたことから難民問題に興味を持つようになる。将来の夢を聞くとニュースキャスターを挙げるのも難民問題がきっかけだ。

 憧れはかつて同じ事務所に所属した女優桐谷美玲。桐谷と言えば女優やモデルとして活躍する一方、日本テレビ系「NEWS ZERO」でキャスターを務めた後に、今年3月に同局系「news every.」でキャスターに復帰したことが話題となった。「誰かに影響を与えることのできる、自分の発言に責任を持って何かを発信することのできる人になりたいので、桐谷美玲さんのようにマルチにすべてのことに挑戦していきたい」ときっぱりと語る。

 女優としてやりたい役を聞くと「まずは学園もので、いじめっ子であるボスの隣にいる子。ボスだとすごい嫌われちゃうので、隣にいるサブボス」といたずらっぽく笑う。ヒロイン役は「私は結構役に入ってしまう。ヒロインをやったらお相手を好きになっちゃう」と衝撃の告白もした。

 右足には、切れると願いがかなうといわれるミサンガを肌身離さず身に着けている。3年前の高校受験の際に「受験がつらくて気を紛らわすために自分で作った」という。高校には合格したが、ミサンガは切れないままで「まだ幸せが待っていると思い、ずっと着けている」。ミサンガから〝卒業〟するのはドラマデビューか、ニュースキャスターになった時かもしれない。

 ◆仲島有彩(なかじま・ありさ) 2005年9月30日生まれ、神奈川県出身。趣味は読書、空の写真を撮ること、旅行、運動。特技は英語、茶道、小・中学でやっていたフィギュアスケート。好きな食べ物は鯛茶漬け、貝類。身長165センチ、靴のサイズは24センチ、血液はA型。